山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大25日目(栽培実習&講義)、農大26日目(栽培実習)

皆さん、こんばんは。

この週末で川崎駅の新改札利用しました。

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まだ、トイレもエレベーターもなく、完成には遠いみたいですが、地元の駅が変わるのはうれしいですね! 

 

 

さて、今回は農大25日目と26日目のお話しです。

 

■農大25日目(5/29)

この日は、午前は圃場に出て栽培実習、午後は座学というスケジュールでした。

朝一は、いつも通り訓練開始前に苗の生育状況の観察です。

概ね元気に成長していますが、接木のきゅうりさんは油断なりません。

クリップを外すまでは、「よしよし」と思わないことにしました。

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訓練は、久しぶりに2班合同です。

スタートは有機圃場のハーブ類の補植(ほしょく)からスタートです。

以前定植した、エゴマ空心菜ルッコラの状態を観察し、枯れてしまっている苗を除いて、新しい苗を植えました。(これを補植といいます。)

また、サツマイモも同じように補植を行い、土寄せ(根の部分に土を持ってあげる作業)を行いました。

 

その後、有機人参の畑で雑草取りを行いました。

皆で人参を残して、手で雑草とりです。
有機の場合は、除草剤も使えないので、手で取るか、もう少し暑い時期であれば、マルチで太陽熱消毒するしかありません。
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うん、すごく大変。
 
並行して、隣の畑では、通路を管理機で走って耕耘しつつ、雑草をすきこむ、「中耕除草」という作業をしました。こっちの方が断然楽です。
 
 
 
 
有機は雑草との闘いと聞きましたが、こういうことですね。
早くも有機の大変さを知りました。
今後さらに暖かくなり、夏がきて、雑草の生育が良くなってきたらと思うと、ぞっとします(笑)
 
雑草との闘いが終わったら、キュウリの施肥計算と施肥、耕耘を行いました。
これまで、施肥というと化成肥料がメインでしたが、今回は有機質肥料を使いました。
 
有機質肥料は、肥料の袋を見ると、乾物%と現物%といった記載が必ずあります。
前者は、水分を抜いて、乾物%計算をして、肥効率計算をします。
後者は、水分を抜く必要はなく、現物%計算をして、肥効率計算をすればOKです。
 
化成肥料よりも、若干計算が面倒ですね。
班のメンバーで相談しながら、どの肥料を使うか決め、実際に畑にまき、トラクターで耕耘しました。
 
 
最後に、バレイショ(ジャガイモ)の芽かきの仕方を教わり、栽培実習は終わりました。
芽かきの仕方を教わっているときに、ちょうど害虫さんがいました。
ニジュウヤホシテントウというらしく、これもテントウムシに似ていますが、害虫です。駆除しました(^-^;
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午後は、植物生理の講義です。
植物の構成や、コンパニオンプランツ、バンカープランツ、肥料・土壌のお話を聞きました。肥料のお話のときに、苦手な化学式が出てきて、焦りましたが、何とかついていけました(笑)
特に印象的だったのは、昭和30年に制定された生鮮野菜生産維持法のお話し。
回虫などの寄生虫を防ぐことを目的として、生鮮野菜を作る場合は人糞尿を使ってはいけないことを定めており、この法律は現在も有効とのこと。
この法律のおかげで、昭和25年に33%程度使われていた人糞尿だが、昭和55年にはほぼ皆無となったとのことです。
昔は人の糞を肥料にしていた時期があったんですね~。今の世の中は下水処理がきちんとできていて、水洗トイレが当たり前ですが、ボットン便所のころは、肥料に使うといったこともあったんだろうな~と思いました。
 
 
 
講義が終わった後は、トラクターの練習してよいよーという事だったので、この日も練習練習。耕耘のみであれば、だいぶ慣れてきました。
 

 

■農大26日目(5/30)

この日は1日栽培実習でした。
朝一は、少し座学。適期作業の重要性を学びました。
作物ごとに作業の適期があり、そこからズレてしまうと生育の遅れなどが出てくるため、きちんと守ることが大事とのことでした。
 
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写真は、右が播種5/8、鉢上げ5/22のもので、左が播種5/9、鉢上げ5/25のもの。
右の方が適期に作業が出来たので、生育が良いですね!
 
 
次に、接木キュウリの台木のカットを行いました。
遂に、接木の成功率が判ります。
 
結果は…
 
 
 
 
7ポット中、2ポット成功。28%。これは、買った方がいいですね(^^;;
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自分の不器用さにへこたれつつ、作業は続きます。
有機圃場で小松菜の収穫をして、アブラムシさんを手作業でつぶしました。
昔は、子供がアブラムシをつぶして出てきた油分を髪に塗って遊んでいたらしいです。
それぐらい、アブラムシの油が手に残ります。
 
次にズッキーニの定植です。
ズッキーニは暑さで生育が鈍るため、木陰マルチと呼ばれる表が白、裏が黒のマルチを使います。
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終わったら、スイートコーンの間引きとナスの一番花落としをしました。
 
ナスは、雌しべと雄しべの長さで生育状況を判断するそうで、生育が良いのを長花柱花(ちょうかちゅうか)、悪くないのが中花柱花(ちゅうかちゅうか)、悪いのが短花柱花(たんかちゅうか)というそうです。
早口言葉になりそうですね(笑)
 
写真は長花柱花です。いいやつです。
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作業中隣のキャベツ畑をふと見ると、蜂がモンシロチョウを捕食してました。
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こんな間近で昆虫の捕食を見るのは、小学生以来です。
 
ちょっと興奮しつつ、次はカボチャの施肥・耕耘・マルチ張り・定植です。
施肥計算をし、それに従って肥料をまき、耕耘とマルチ張りをトラクターで実施。
 
 
耕耘だけとは違い、マルチを張るのは、どれだけまっすぐ進めるかの勝負のため、とても緊張しました。
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最後は、空心菜とレタスを定植して、終了です。
 
この2日間も密度濃く、たくさんの作業を行いました。
暑いので水分補給も重要。といいつつ、ついつい作業に没頭して水分補給を忘れます。
一回立った時に立ち眩みしました(^-^;
 
適度な休憩が大事ですね。
 
皆さんも、脱水症状にはお気を付けを~~!!