山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大30日目(栽培実習)、32日目(座学)

皆さん、おはようございます!

曇りで過ごしやすいですねー。

こんな感じの日が続いてくれると人間的には嬉しいですが…作物にとってはもっとがんがん日が出たほうが良いのかな?

 

さて、今日は、農大での栽培実習と座学のお話しです~。

 

■農大30日目(6/5)

この日は、作業長なるものを担当しました。農業法人に就職すると、まずは現場リーダーになる可能性が高く、その場合パートの方々に対して作業指示を出す必要があります。その時のために、農大での作業も、班でその日の作業長を決めて、その人の指示に従って動きます。
ということで、一日リーダーです(笑)
 
朝は、6次化について、全面施肥・部分施肥についてのお勉強を軽くした後、作業スタートです。
 
まずは、キュウリの定植です。育苗してきた苗たちが、ついに畑に旅立ちます。
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次にナスの支柱立てです。
 
これが、結構大変。要領よく、手分けしながら支柱をたてます。
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終わったら、そのままナスの整枝をしました。
一番果(最初についた実)の上2本(主枝とわき芽)、下2本(わき芽)を残して、それ以外の芽を全て落とします。
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ナスの次はトマトの管理です。
前回のブログに書いたトマトトーン処理に加え、わき芽かきと、誘引作業を行いました。
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わき芽かきは、誤って成長点(主枝の芽)を落としてしまうと、成長が止まってしまうので要注意です。
 
一通りトマトの管理作業が終わったら、カボチャの定植です。
 通常の食べる用のカボチャの加えて、アトランティックジャイアントという巨大カボチャの苗も植えました。
どんだけ大きくなるのか、今から楽しみです。
 
最後に、玉ねぎの収穫です。
収穫時期になると、玉ねぎは地上部が倒れます。
倒れているものを引っこ抜いて、乾燥させます。
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倒れずにいるものは、トウ立ちといって、芯が固くなってしまって、売り物にならないために全て廃棄処分です。
写真はトウ立ちした玉ねぎのカット断面です。芯が中心部に伸びているのがわかりますかね?
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こんな感じで、たくさん作業を進めた一日が終了しました。
 
 

■農大32日目(座学)

32日目は座学といいつつ、午前中は農業機械の解体作業を体験しました。
とにかく手当たり次第にばらしていきます。
 
4サイクルエンジン。
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2サイクルエンジン。
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初めて機械の解体を行いましたが、エンジンってこんなに多くの部品で出来てるんですね。解体は簡単ですが、組み立てるとなると、順番もあって大変ですね。
設計してくみ上げて、テストして…
いつも使ってるだけなので、解体してみると、そのありがたさを感じます。
 
解体終わったら、先生が発動機を見せてくれました。
なんでも、先生が個人で所有する、昭和13年の発動機で関東に1台しかないものらしいです。こういった発動機が農業機械の原点になりました。
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午後は、栽培概論。初回です。 
 
各種野菜の栽培方法について、座学を通じて学んでいきます。
実習で学んだことを、改めて学ぶ面もあれば、これからやる作業を先にインプットすることもあると思うので、いつも通り真剣に。
 
初回という事もあって、まずは、野菜に関する法律のお話し。
 
野菜そのものを扱った法律は、野菜生産出荷安定法しかないそうです。この中で、国民が健康に暮らすために必要な野菜を「指定野菜」として定めています。
例えば、山梨県内で指定野菜の1つのトマトであれば、夏秋トマト(北杜で路地で作っている)、冬春トマト(釜無川あたりでハウス栽培)の2種類があります。
 
指定産地で指定野菜を作り、農協に出荷し、市場に出ることのメリットとして、価格が、10年間の移動平均価格を下回った時に、国が下回った金額分を補填してくれます。
こんな法律があったんですね~。
初めてしりました。だから、産地というのがあるんだな~と。
 
その他もいろいろ導入としてお話しいただきましたが、そこは割愛。
 
で、ちょっとだけ教科書に沿って、講義があったのですが、一番大事だな~と思ったのは、「日本における野菜の種類」。
 
以前、連作障害のことを書いたと思いますが、同じ科のものは連作すると、連作障害になります。
で、この野菜の種類が判ってないと、てっきり違う科の野菜だと思ってても、実は同じで障害が出て、その作がだめになる…なんてことも起こるわけです。
きちんと覚えようと思います。
 
なお、科は花の形で分かれているそうです。
なので、普段みたことない野菜の花も、実は咲いてみるとあ~一緒だなとわかる感じだそうです。
 
こんな感じで座学が終了しました。
 
実習して、機械を学んで、栽培を学んで…
てんこ盛りですが、なんか、農に携わっている感じが日に日に強くなってきて、楽しくてしょうがない感じです。
 
来年、就農できるように頑張ります♪
 
あ、皆さん野菜食べましょうね~~!!
その際は山梨県産をお願いします(笑)
 

6月前半の農家実習(農大31,33,35,38日目)

皆さん、おはようございます!

今回は6月前半の農家実習について書きたいと思います。

 

いつもお世話になっている農家さんのキュウリ、トマトの収穫も終わりが近づいてきた時期です。

南湖地域の他の農家さんも同様。ということで、終わってしまう前に、モノは経験ということで、JA共撰場での仕事を学んできました。

 

■トマトの共撰

共撰機がこちら。とてーも古いですが、今でも現役バリバリです。

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各農家さんから出荷されたトマトを、まずは選別します。
A,B,Cの等級分けをして、それぞれのレーンに乗っけると、機械で重さを測り、箱詰めの場所で自動的にトマトを落としてくれます。
これを、皆で詰めるわけです。
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等級分けして、サイズとか重さとかをみて、それぞれにあった箱詰めしてという作業は、実はすごく大変な作業です。自分でやるとなると、これだけで半日とか、下手したらもっとかかるかも。
それを、こうやって機械を使いながら、共撰場でやってくれるというのは助かります。
 
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トマト、青いですよね。
でもトマトは追熟するので、市場につく頃には真っ赤なトマトになっている感じです。
逆に、赤い状態で取ってしまうと、市場につくころには柔らかくなって、スーパーまでたどりづけません。
ので、ある程度の青さで取るんですね。
赤くなってしまったものは、自分たちで消費するか、直売所に出す=地産地消するか、のどちらかですね。
 
 
■きゅうりの共撰
こちらは機械がないので、農家さんにてサイズ(S・M・L)と等級(A・B・C)を判別した上で箱詰めします。
それを共撰場に持ってきてもらい、数量の確認と中身の確認をした上で、サイズ・等級のハンコを箱に押し、蓋のある箱については自動ストラッピング機で梱包して、出荷です。
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■トウモロコシの品種選抜試験
共撰ついでに、トウモロコシの品種選抜試験も体験させてもらいました。
試験用に農家さんに作ってもらった複数の品種のトウモロコシを収穫して、重さや、実の付き方等を測り、品種間の違いをデータにとります。
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県全体で行う大規模な試験もあるみたいです。
最後は、お待ちかねの味の品評です。
 
どの品種も甘くて美味しい!!
山梨は、トウモロコシのレベルが高いと聞いていましたが、これほどとは。
ということで、どの品種を選んでも美味しいですが、あとは好みの問題ですね。
 
共撰場での作業はこんな感じでした。
 
 
 
お世話になっている農家さんのハウスでは、収穫も終わりなので、片付け作業がメインでした。
トマトハウスにて、整枝に使っていた誘引クリップの回収作業をしたり、トマトの重量を支えていた支柱を撤去したり、トマト・キュウリの苗を引っこ抜いてハウスから撤去したり、マルチを剥がしたり、灌水チューブを撤去したり…
と、着々と片付け作業をしました。
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それと並行して、田植えも行いました。
 
手植えを行ったことがないので、比較できませんが、やっぱり機械の力は偉大です。
あっという間に、植わっていきます。
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今から新米が楽しみですね!
 
こんな感じで、共撰場にも行ったり、ハウスのお片付けしたりの生活をしておりました。

農大28日目(栽培実習&機械実習)、農大29日目(座学)

皆さん、こんにちは。

あっという間に6月が去り、7月も後半戦ですね。今年も折り返し。

農大での学びも、ペースアップして色んな経験ができました。

バタバタしてしまって、時間が取れずブログ更新出来てなかったですが、ちょっとずつ上げていきたいと思います。

なんてこと、毎回書いてる気がしますが…

気にしない気にしない(笑)

 

■農大28日目(6/1)

この日は、午前栽培実習、午後は刈払機実習というスケジュール。
一日A班、B班合同の実習です。
 
午前は、軽く情報共有した後に、早速作業。
きゅうりの支柱たてを行いました。
パイプやクロスバンド、ハンマーなどを使う大掛かりな作業です。
 
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パイプを力一杯ねじ込んだり、高さを調整したり、間隔を揃えたり…
簡単そうなネット張りも、ぐちゃぐちゃにならないよう、注意して作業です。
 
初めての作業にテンヤワンヤしながら、なんとか完成しました。
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その次は、トマトのメンテナンスです。
トマトの受粉は、虫(主に蜂)に受粉させる虫媒、風で受粉させる風媒と、トマトトーンという植調剤を散布する方法があるのですが、今回はトマトトーンを利用します。
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こいつを霧吹きで花だけにかけてあげます。
誤って芽にかけると、とんでもなく成長してしまい、逆に良くないらしいので、要注意です。
赤いのは、作業したところがわかるよう、食紅をいれてるからです。
 
この作業と並行して、わき芽かきと、誘引作業をしました。
トマトは一番花の直下のわき芽の成長力が強いため、必ず芽かきをしないとダメとのことでした。
 
ここまでが午前中。
 
午後は、刈払機の実習です。
なんか、事前に事故映像をみて若干ビビっていたのですが、きちんと扱えば、これほど便利なものはないですね。
さくさく雑草を刈っていけます。
手だけで作業すると疲れるので、身体全体で操作する感じが良いですね。 
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なお、作業時は完全防備しないとだめです。
特に、防護眼鏡、腰バンドつきのベルト、防振手袋、エプロン、安全靴は必須です。
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防護眼鏡は、刈っているときに石等が跳ねてきて目を傷付けてしまう可能性があるので付けないと失明する可能性すらあります。
ベルトは腰バンドついてないと、刈払機の勢いに負けたときにザクっといってしまいます。防振手袋も、振動障害にならないように必要ですね。
エプロンは、汚れ防止です。普通に刈っていると跳ね返りで汚れて、その汚れが簡単に取れないそうで。
安全靴は、農作業中も履いていますが、これもざくっといったり、モノを落とした時の防止ですね。
 
この日は、こんな感じで終了しました。
 
 
 

■農大29日目(6/2)

29日目は座学Dayです。
午前中は農業機械。2サイクルエンジン、ロータリーエンジンディーゼルエンジン、電動機、農業機械のメンテナンスについてでした。
 
 
前日に雑草刈りで活躍した刈払機は2サイクルエンジンですね。小型軽量化ができるため、農業機械に適しているそうです。
 
ロータリーエンジンと聞くと、イニシャルDを思い出します。
ディーゼルエンジンは、排ガス規制で騒がれましたね。
 
それぞれ、構造の特徴を学びました。 
 
単語としては知っていても、中身まで細かく学んだことはなかったので、面白かった~です。
2サイクルエンジンは、先生がこんな内部構造の見れる実物も持ってきてくれました。
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一通り、エンジンの話が終わったら、農業機械のメンテナンスのポイントです。
とにかく、農業機械は利用頻度が低いものが多いため、利用前後のメンテナンス(保守点検)が重要とのことでした。
その上で、ワイヤやクラッチレバーのオイル、ガソリンの扱い、エアクリーナーの洗浄、点火プラグの掃除等々。細かくて、自分では出来なさそうなものもありましたが、出来るものは少しでも自分でやってみないとなーと思いました。
 
午後は、特別講義です。
山梨県担い手・農地対策室の方から、山梨県の農業についてのお話し、JAバンク山梨の方から、山梨における新規就農者支援事業についてのお話を伺いました。
 
山梨県の農業ですが、特徴としては日照時間がながく、果物も野菜も作りやすいってことですね。
日照時間は平成25年度で2,462時間、全国1位。毎年ではないが、ほぼTOP3に毎年入る。日最高気温の月平均の最高値も高いそうです。
似たような気候だと、岡山県になるそうです。
植物の生育にはとても良い環境ですね。
 
一方で、植物を育てる側の農家戸数はどんどん減って、どんどん年齢が上がってます。平成27年で68.2歳。ここらへんは、ずっと課題にあがっているところみたいですが、なかなか解決には至らない感じみたいです。
僕みたいな就農者をちょっとずつ増やしていくしかないですね。
 
法人参入は、首都圏に近い立地のため、 増えていますが人手不足が続いているみたいで、雇用を生み出すという面ではよいが、人口減少と収益の2点がネックになっているのではと。
 
ここらへん、現状を見ると、良い面も悪い面もありますね。
国、県はこういう状況をみて、色々と手を打っているみたいです。
農業次世代人材投資事業、就農定着支援制度推進事業等。
個人としては使えるものを使って、きちんと農業経営基盤を整えていきたいなと思う次第です。
 
 
 
 
JAバンク山梨の方からは、JAの新規就農者支援事業について、色々教えて頂きました。
バンクなので、当然おカネ面。
こちらも個人としては使えるものを使って、きちんと農業経営基盤を整えていきたいなと思う次第です。
でも、全体として、やっぱり山梨は果樹メインなので、野菜に使えるものが少なそうだな~というのが、悲しいところ。
 
時間外には、有機圃場で追肥液肥)をしました。
 
JAS対応の「かつおソリュブル」なるものです。
 
これが結構匂います。
同期曰く、「動物園のペンギンの水槽のにおい」とのことです(笑)
 
とまー、こんな感じで、6月をスタートしました。
 
この時期ぐらいからどんどん熱くなっていったんですよね~。
1か月前なのに、既になつかしさ満点です。
 
では、今回はこんな感じで終わります(^^♪

農大25日目(栽培実習&講義)、農大26日目(栽培実習)

皆さん、こんばんは。

この週末で川崎駅の新改札利用しました。

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まだ、トイレもエレベーターもなく、完成には遠いみたいですが、地元の駅が変わるのはうれしいですね! 

 

 

さて、今回は農大25日目と26日目のお話しです。

 

■農大25日目(5/29)

この日は、午前は圃場に出て栽培実習、午後は座学というスケジュールでした。

朝一は、いつも通り訓練開始前に苗の生育状況の観察です。

概ね元気に成長していますが、接木のきゅうりさんは油断なりません。

クリップを外すまでは、「よしよし」と思わないことにしました。

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訓練は、久しぶりに2班合同です。

スタートは有機圃場のハーブ類の補植(ほしょく)からスタートです。

以前定植した、エゴマ空心菜ルッコラの状態を観察し、枯れてしまっている苗を除いて、新しい苗を植えました。(これを補植といいます。)

また、サツマイモも同じように補植を行い、土寄せ(根の部分に土を持ってあげる作業)を行いました。

 

その後、有機人参の畑で雑草取りを行いました。

皆で人参を残して、手で雑草とりです。
有機の場合は、除草剤も使えないので、手で取るか、もう少し暑い時期であれば、マルチで太陽熱消毒するしかありません。
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うん、すごく大変。
 
並行して、隣の畑では、通路を管理機で走って耕耘しつつ、雑草をすきこむ、「中耕除草」という作業をしました。こっちの方が断然楽です。
 
 
 
 
有機は雑草との闘いと聞きましたが、こういうことですね。
早くも有機の大変さを知りました。
今後さらに暖かくなり、夏がきて、雑草の生育が良くなってきたらと思うと、ぞっとします(笑)
 
雑草との闘いが終わったら、キュウリの施肥計算と施肥、耕耘を行いました。
これまで、施肥というと化成肥料がメインでしたが、今回は有機質肥料を使いました。
 
有機質肥料は、肥料の袋を見ると、乾物%と現物%といった記載が必ずあります。
前者は、水分を抜いて、乾物%計算をして、肥効率計算をします。
後者は、水分を抜く必要はなく、現物%計算をして、肥効率計算をすればOKです。
 
化成肥料よりも、若干計算が面倒ですね。
班のメンバーで相談しながら、どの肥料を使うか決め、実際に畑にまき、トラクターで耕耘しました。
 
 
最後に、バレイショ(ジャガイモ)の芽かきの仕方を教わり、栽培実習は終わりました。
芽かきの仕方を教わっているときに、ちょうど害虫さんがいました。
ニジュウヤホシテントウというらしく、これもテントウムシに似ていますが、害虫です。駆除しました(^-^;
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午後は、植物生理の講義です。
植物の構成や、コンパニオンプランツ、バンカープランツ、肥料・土壌のお話を聞きました。肥料のお話のときに、苦手な化学式が出てきて、焦りましたが、何とかついていけました(笑)
特に印象的だったのは、昭和30年に制定された生鮮野菜生産維持法のお話し。
回虫などの寄生虫を防ぐことを目的として、生鮮野菜を作る場合は人糞尿を使ってはいけないことを定めており、この法律は現在も有効とのこと。
この法律のおかげで、昭和25年に33%程度使われていた人糞尿だが、昭和55年にはほぼ皆無となったとのことです。
昔は人の糞を肥料にしていた時期があったんですね~。今の世の中は下水処理がきちんとできていて、水洗トイレが当たり前ですが、ボットン便所のころは、肥料に使うといったこともあったんだろうな~と思いました。
 
 
 
講義が終わった後は、トラクターの練習してよいよーという事だったので、この日も練習練習。耕耘のみであれば、だいぶ慣れてきました。
 

 

■農大26日目(5/30)

この日は1日栽培実習でした。
朝一は、少し座学。適期作業の重要性を学びました。
作物ごとに作業の適期があり、そこからズレてしまうと生育の遅れなどが出てくるため、きちんと守ることが大事とのことでした。
 
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写真は、右が播種5/8、鉢上げ5/22のもので、左が播種5/9、鉢上げ5/25のもの。
右の方が適期に作業が出来たので、生育が良いですね!
 
 
次に、接木キュウリの台木のカットを行いました。
遂に、接木の成功率が判ります。
 
結果は…
 
 
 
 
7ポット中、2ポット成功。28%。これは、買った方がいいですね(^^;;
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自分の不器用さにへこたれつつ、作業は続きます。
有機圃場で小松菜の収穫をして、アブラムシさんを手作業でつぶしました。
昔は、子供がアブラムシをつぶして出てきた油分を髪に塗って遊んでいたらしいです。
それぐらい、アブラムシの油が手に残ります。
 
次にズッキーニの定植です。
ズッキーニは暑さで生育が鈍るため、木陰マルチと呼ばれる表が白、裏が黒のマルチを使います。
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終わったら、スイートコーンの間引きとナスの一番花落としをしました。
 
ナスは、雌しべと雄しべの長さで生育状況を判断するそうで、生育が良いのを長花柱花(ちょうかちゅうか)、悪くないのが中花柱花(ちゅうかちゅうか)、悪いのが短花柱花(たんかちゅうか)というそうです。
早口言葉になりそうですね(笑)
 
写真は長花柱花です。いいやつです。
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作業中隣のキャベツ畑をふと見ると、蜂がモンシロチョウを捕食してました。
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こんな間近で昆虫の捕食を見るのは、小学生以来です。
 
ちょっと興奮しつつ、次はカボチャの施肥・耕耘・マルチ張り・定植です。
施肥計算をし、それに従って肥料をまき、耕耘とマルチ張りをトラクターで実施。
 
 
耕耘だけとは違い、マルチを張るのは、どれだけまっすぐ進めるかの勝負のため、とても緊張しました。
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最後は、空心菜とレタスを定植して、終了です。
 
この2日間も密度濃く、たくさんの作業を行いました。
暑いので水分補給も重要。といいつつ、ついつい作業に没頭して水分補給を忘れます。
一回立った時に立ち眩みしました(^-^;
 
適度な休憩が大事ですね。
 
皆さんも、脱水症状にはお気を付けを~~!!

 

農大21日目(栽培実習)、22日目(座学)

皆さん、こんにちは。

先日、ちょっとしたDIYをしたのですが、初めて電動ノコギリを使いました。

いやー、便利ですね(笑)

これまで、普通のノコギリでギコギコやってたのがバカらしくなるほど、簡単に切れました。

文明の利器は使わねば勿体無いですね。

ただ、振動の影響で、使い終わったあと、手がプルプル震えてきました(^^;;

 

さて、今回は農大21日目と22日目のお話しです。

 

■農大21日目(5/23)

この日は1日長坂の農大圃場で、栽培実習でした。
訓練開始前にまずは、苗の生育状況を観察しました。接木苗はというと、既にかれているのもいました( ;∀;)
が、うまくいってるのもありそう。
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うん、総じて元気ということにしよう(笑)
一安心して、訓練開始です。
 
午前中最初は、情報共有と、ちょっとした座学からスタートです。
苗の生育状況観察の延長で、灌水の重要性を学びました。土壌水分量はpFメーターというもので測るらしいのです。水分不足もある程度であれば、灌水することで植物は回復して基に戻るのですが、永久しおれ点という、植物の限界値を超えると枯れてしまうということでした。
pFメーター使ってみたいなと思いました。
 
 
次に接木苗のお話し。
実は今元気に見えても、きちんと台木と穂木がくっついていなくて、それぞれ独立して成長している可能性もあるとのこと Σ(゚д゚lll)ガーン
一気に不安になりました(笑)
 
それから、これまでは栽培実習における作物毎の作業記録は先生方がとっていましたが、これからは我々訓練生で取ることになりました。僕は、ウリ科の担当となりました。
 
 
次にトマトの定植をしました。
先日マルチ張りまでしてあるので、穴あけをして、病害虫対策をして、たっぷり灌水して苗を植えました。
 
植えたあとは、雨除けを設置するための支柱立ても行いました。
路地でトマトを育てる場合、実が成熟する段階で、雨に当たると割れてしまうため、雨よけをつけるのが必須だそうです。
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トマトが終わったら今度はレタスの収穫です。
収穫にちょうど良い時期で、これ以上遅らせると割れてきて、病気になる確率もあがるということで、一気に収穫しました。
収穫したレタスは、専用の包装紙に、風呂敷と同じ要領で包みました。
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その後はネギとサツマイモの定植です。
ネギは定植方法がちょっと特殊ですね。立てかけるように植えます。
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サツマイモは、やせ地、荒地でも取れ、飢饉の時などによく植えられたそうで、再生力がすごく強い作物です。
4品種(ベニハルカ、シルクスイート、アヤコガネ、黄色千貫)を植えました。
サツマイモも定植方法がちょっと特殊でした。
根が育つので、畝は高くかまぼこ型にして、定植は斜めに植えました。
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作業中、先生が昨年取り残したジャガイモについた害虫を見せてくれました。
テントウムシダマシというそうです。
ネーミングがなんともいえませんね(笑)
これは肉食のテントウムシとは違い、草食で葉を食い散らかすので害虫だそうです。
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ここまでで、訓練は終わりだったのですが、時間外にトラクターの練習して良いよーということだったので、練習しました。
操作の流れをイメトレして、慌てずにゆっくり落ち着いて乗ることを意識したら、前回よりも格段にうまく行きました。
今後も練習する機会があるそうなので、慣れて、意識しなくてもうまく操作できるまで、練習したいと思います。
 

■農大22日目(5/24)

この日は座学Dayで午前中は農業機械、午後は農業法規のお勉強でした。
農業機械は、初回。
先生は、農業機械一筋約50年の大先生です。話を聞いているだけで、機械に対する愛情を感じます。
この講義は、トラクターや刈払機等、様々な農業機械の構造を知り、メンテナンスのポイントを知り、高価な農業機械を長く活用できるようにすることが目的の1つです。
また、以前のブログでも書きましたが、農業事故が増えてきているため、機械の構造知ることで、きちんとした取り扱いが出来るようになることも目的です。
 
最初は、農業機械の利用と種類、 農業機械化の意義と課題、農業機械の利用とその現状といった、概論のお話しでした。
その後、安全作業について学びました。
作業当日に点検するのでは非効率だから、作業予定をたてる際に、使用日の1週間以上前に事前点検を組み込んでおくことが重要で、作業時は焦りが事故につながるため、時間に余裕をもって行うことが大事と教わりました。
いきあたりばったりが多い自分も、きちんとスケジュールを組もうと肝に銘じました。
 
また、大規模な農業法人でもないかぎり、農業機械は年に数回使う程度で、自動車等と比較すると利用頻度が低いため、機械がどのような状態にあるのかを把握する機会が少なく、そういった意味でも点検が重要とのことでした。
 
その後は、機会の構造のお勉強です。
エネルギーと原動機、内燃機関の種類を学び、4サイクルガソリン機関の構造の詳細を学びました。 
僕はF1が好きで、一時技術解説本とかも読んでいたので、ここら辺は知った単語が多かったですが、基本的な部分をきちんと学んだことがなかったため、とても楽しかったです。
 
午後は、農業法規第4回。
農業経営基盤強化促進法について学びました。 
 
ざっくりいうと、法人化した大規模農家を増やすために、意欲ある農家に農用地の利用集積をし、経営の合理化等を進めていきましょう、そのために措置を講じますよ!という法律です。(多分あってると思います…)
 
この法律を基に、各都道府県が農業経営基盤強化に関する基本方針を作成し、市町村が農業経営基盤強化に関する基本構想を作成します。
その内容が各施策に結び付き、現場に降りてくるというわけです。
 
農業経営改善計画とか、青年等就農計画制度とか、青年等就農資金、農業経営の法人化、家族経営協定等は、大本は農業経営基盤強化促進法となります。
 
色々活用できそうなものもあるので、基本方針、基本構想は見た方が良いかなーと感じた次第です。
 
今後、自営を目指す時に、構想を練ると思いますが、その際に思い出せるようにしておこうと思います。
 
と、こんな感じの2日間でした。
密度の濃い日々が続いております。
夏に向けて、体調管理はきちんとやらねばですね(>_<)
 
皆さんも、熱中症などお気をつけください!
デスクワークでも水分補給は大事ですよ!
 
ではでは(^^)
 

農大17日目(座学)、農大18日目(栽培実習)

皆さん、こんばんは!
雨が降りませんねー。昨晩ちょっと降ったみたいですが、ちょっとだけだったみたいです。
東京は結構しっかり降ったのでしょうか?
 
畑の乾燥が激しくて、地域によっては水不足が徐々に深刻になってきました。
雨乞いが必要です。
 
さて、今回は農大17日目と18日目のお話しです。

■農大17日目(5/17)

この日は1日座学でした。
 
午前中は、農業法規の授業で、農地法について学びました。
農地法とは、農地の利活用を目的として、所有や貸借等のルールを定めた法律です。
最近は農地中間管理機構等もあり、そちらを利用した農地の利活用が進んでいるようですが、それまではこの農地法が唯一のルールだったようです。
 
具体的には、所有権又は賃貸借件の設定の仕方、許可申請の手続き、認可基準、認可不要何件、農地転用許可の手順等を学びました。
 
 
が、全部を細かく理解して、不備なく申請するのは至難の業なので、実際に農地の所有や貸借をする場合は、市町村に問い合わせをした方が無難ですね。
自分がいざやるときも、行政にまずは相談しようと思います(笑)
 
 
午後は、植物生理の授業です。
小学校?のころに学んだ光合成のお話しや、長日植物と短日植物、栄養成長と生殖成長、植物の生育条件(光、空気、水分、温度、養分)、土壌水分や土壌酸度を測る際の単位について学びました。
 
つい数年前までは、まったく気にならなかった分野ですが、今はこういう話を聞いていると楽しくなってきます。
土は生育条件には含まれないというお話が印象的で、根から「水分」、「養分」を吸収できればよいから、水耕栽培のように水中でも問題ないというのは、納得でした。
 
 
なんか、栽培というと土!となりますが、確かによくよく考えるとそうでもないですね。
  
どう作業すると、どのように植物に反映されるのか、その仕組みを理解するのは農業を行うにあたって重要ですね。
今後の授業も楽しみです。
 
 

■農大18日目(5/18)

座学の次の日は、圃場にでて栽培実習です。
午前中はキュウリの接木からスタートです。
 
同じ作物を同じ土地で続けて作ると、連作障害といって、病害虫の影響が強くなるそうなのですが、それを防ぐための技術が接木です。
植物の分化全能性の特性を利用している技術になります。
 
今回は、台木(土台になる作物)は改良新土佐(かぼちゃ)、穂木(収穫したい作物)はつばさ(きゅうり)を使いました。
 
台木の成長点を取り除いたうえで、台木・穂木それぞれに切れ込みを入れて、くっつけてクリップで固定するという作業です。
 
言うは易し、行うは難し。
切れ込みを入れるまでは良いんですが、クリップで固定するのが超絶難しいです!
切れ込みを深くして切ってしまいます(^-^;
 
成功したかどうかは、まだわかりませんが、たぶん半分ぐらい成功してたらいいかなという感じです。
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結果は、後日報告しますが…期待はできません(笑)
 
その後は、かぼちゃとズッキーニの鉢上げをし、以前鉢上げしたきゅうりに害虫が増えてきたので対策を施しました。
さらに、有機ズッキーニ、有機キュウリ、有機オクラも鉢上げしました。
鉢上げラッシュですね。
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鉢上げラッシュが終わったら、有機圃場でレタスがマルチに隠れてしまっているということだったので、マルチから出してあげました。(出さないと日が当たらないので…)
 
マルチと土の間が広いと、定植した作物が穴に向かって伸びず、隠れてしまうとのことで、マルチを張るときには気を付けないとなと思いました。 
 
〈隠れてしまってるレタス〉
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〈顔を出したレタス〉
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その後は、有機圃場の苗を観察し、有機コールラビを収穫しました。
乾燥により全滅した有機人参も、再播種後は灌水設備の効果で無事成長していました。
 
 
午後は、道具のメンテナンス方法からスタートです。
普段良く使うハサミ、収穫用の包丁に加えて、誘引などに利用するテープナーのメンテナンス方法を学びました。
ハサミは、よく使うので、さっそくメンテしなければと思いました。
 
その後は、トマトの施肥、耕耘(こううん)、マルチ張りをしました。
耕耘とマルチ張りはトラクターを使ったのですが、少しずつ慣れてきている感が出てきました。が、ただ耕耘するのと、マルチを張るのでは大違い。
気を遣う度合が全然違います。耕耘はある程度まっすぐ進めていればOKぐらいですが、マルチ張りは、マルチを張ったところが畝になるので、曲がっていると、今後の作業がしづらくなります。
まだ自分のレベルでは慎重に慎重をきして、まっすぐ進むぐらいがちょうどよいです。
張ったところがまっすぐだと、すごい達成感があります。
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実際に自分の圃場でやる場合は、こんな悠長なことは言ってられないでしょうが、今のうちにコツを覚えて少しでも早くできるようにしたいところです。
 
結局、このマルチ張りまでに時間がかかり、この日はこれで終了。
 
座学も実習も、それぞれ自分が就農する際に活かせるよう、きちんと情報整理して、同じことをする際に効率よくできるよう復習したいと思います。
 
今回はこんな感じで終わりです。
次回も、座学と実習のお話しにすると思います。
 
暑さに負けず、がんばりましょ~!
 
 

5月の農家実習(農大16,19,20,23,24,27日目)

皆さん、こんばんは!

暑い日が続きますね~、山梨は全然雨が降りません。

雨予報でも盆地は山側に雲が流れて、結局降らない日が続いている感じです。

東京は降っていますかね?

 

さて、今日は、5月の農家実習を振り返りたいと思います。

 

5/15週以降、全部で6日間お世話になりました。

4月から大体週に1~3日間というサイクルでお世話になってます。

生育的には、きゅうり、トマトも収穫期で、6月中旬ごろの収穫終了に向けて、日々収穫を行いながらメンテナンスをしている時期です。

 

朝一は、農家さんと農大で習った事をお話し、それに付随して農家さんの圃場ではどんなことをしているか、関連する生育の話等を伺っています。

これがとても勉強になります。

現場ではこうなっているんだとか、基礎的な生育ではこうだけど、こういったやり方もあるんだとか。

施肥(基肥、追肥)や、農薬、有機野菜、南アルプスの気象・気候・土壌と病害虫、きゅうり・トマトの品種、味の違い、苗の違い、ハウスの作り、センサー等のIoTの利活用等など、農業関連のあらゆる分野でお話ししてくださるので、行くたびにノートが増えていきます。

 

作業としては、きゅうりのメンテナンスがメインで、美味しそうなキュウリに囲まれた生活をしていましたが、少しずつトマトの作業も行いました。

 
大好きな野菜の1つである、トマト。
これまでハウスの外から美味しそうなトマトがなっているのを見ていましたが、ついにハウスの中に入り、新しい芽を摘む作業をしました。
きゅうりだと残す芽と落とす芽を判別して摘みますが、トマトは収穫も終わりに近いため、新しい目は全部摘んでよいとのことだったので判断が楽でした!
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大きくなりすぎたり、傷ついて出荷できないトマトを貰って帰って、毎日のように食べていたのですが、美味しくて、ついつい食べ過ぎます(笑)
 
メインのきゅうりは、相変わらず摘芯・摘葉を効率的にできるよう苦心していますが、作業時間を見ると、少しずつ改善してきているので、引き続き頑張りたいと思います。
 
新しい作業としては、きゅうりの出荷用ダンボールの組立も行いました。
トマトは共撰場で選別・箱詰めまでしてくれますが、きゅうりは各農家さんで選別・箱詰めして出荷です。それに使うダンボールを組み立てしました。
テンポよく折っていくのが良いです。

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きゅうり・トマト以外では、5/8にも行った水稲の播種作業も再度行いました。これで、予定していた分が全て完了とのことです。
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この時期は車で走っていると、育苗中の水稲がたくさん見れます。
地域によって、水田に水が来るタイミングが異なるので、山側から盆地にクルマで移動してくると、育苗中の水田、既に植わっている水田など、様々な状況の水田が見れて楽しいです。
 

 

と、こんな感じで、農家さんでの実習も楽しく、真剣に行っています。

一つでも多く吸収して、自営の際に活かしていきたいなと日々感じる今日この頃です。

 

今回のブログはこんな感じで終了です。

次回はたぶん農大での栽培実習か、講義について書くと思います。

では、さようなら~。