山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

7月前半の農家実習(農大50,51,55日目)

今回は、7月前半の農家実習についてのお話しです。

お世話になっている農家さんは、キュウリ・トマトともに片付けをして少し早い夏休み期間なので、南アルプス市といえば果樹、そしてこの時期管理作業に、出荷作業に大忙しということで、果樹のお手伝いに行ってきました。

 

■ブドウの仕上げ摘粒のお手伝い

皆さんが食べてるブドウって、1粒1粒の実に甘味を凝縮させるべく、実は生育の過程ですご~く実を落としてるんですね。今回は、ロザリオという品種の最後の実落とし=仕上げ摘粒という作業をお手伝いしました。
 
最終的に逆三角形のよく見る形のよいブドウをイメージして、育ったときに1粒1粒がぶつかってつぶれないように、間にある実を落とします。

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以前も書きましたが、この作業首が痛くなる。
案の定、今回も作業終了後には、首・肩が痛くて筋肉痛でした。
が、それ以上に、「この摘粒で値段が決まる!」と思うと、良い意味でのプレッシャーがあり、集中してあっという間の2日間でした。
ブドウ、将来的に育てるか迷うな~(笑)
 

■営農候補地見学&経営検討

今のところ、学校卒業後は営農を目指しており、キュウリ・トマトの施設栽培がやりたいので、JAの指導員の方に案内してもらって、候補地巡りをして、更に経営についてお話を伺いました。
 
候補地巡りでは…
外から見ていると、ハウスって同じように見えますが、細かく見ると構造や資材が農家さんによって全然違います。
1棟ごとのハウスや2棟以上が連なっている連棟のハウスもあり、見ているだけでも結構楽しいです。
自分でゼロから土地を借りて、ハウスを建てて…とすると、イニシャルコストが大変なことになるので、出来れば貸していただける方がいるといいな~と。
いくつか候補はありそうなので、どうすっかね~という感じでした。
悩ましい。。。
 
経営検討のお話は、イニシャルコストのお話しや収益のお話し、他産地のお話しや、一人で作業できる限界の広さのお話し、果樹と野菜の複合経営のお話しと、色んなお話を伺いました。
 
夢は色々広がりますが、現実もきちんと見ないと、ブラック農家になりますからね。
経営については、インプットした情報を基に、きちんと計画を作って、諸先輩方にアドバイス貰うのが良いと思ったので、 そろそろ資料作りしようと思った次第です。
 

■果樹の見学

候補地巡りの合間に、新甲州式という新しい?山梨発のブドウ棚を見学させてもらいました。
 
よく見るブドウ棚って、コンクリートの柱を支柱にしているのですが、この方式だと建築現場とかで見るようなパイプを使います。
農地の端ギリギリまで栽培ができるて、ゆくゆくはハウスにすることも可能ということで、メリット沢山ですね。
ただ、パイプが熱を持つのでそこをうまく処理しないとならないのかな、と。
 
■桃の共撰お手伝い
ブドウはこれまで結構やってきましたが、桃もやりたい!ということで、大型の桃の共撰機(重量センサー、糖度センサー等がついている)があるJAの支所で、共撰のお手伝いをさせてもらいました。
 
 
生まれて初めてみたんですが、圧巻です。
トマトの共撰機でもすごいなーと思いましたが、この桃の共撰機は圧倒的。
 
南アルプス市でとれた桃が一挙にここに集まるのですが、コンテナに詰められた桃を共撰機のラインに乗せると、センサー類で、等級・階級を判別し、箱詰めレーンまで一気に運んでくれます。
あとは、それを人力できれいに箱詰めして終了。
選果の過程で人の判断が入りません。

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野菜でもこういうの欲しい!!
と、作業のお手伝いをしながら、ずーっと思ってました(笑)
 
7月前半の農家実習はこんな感じでした。
最後の共撰機のお話し、キュウリのないかな~と思ってネットで情報をあさっていたら、こんなの発見!
 
試作機で良いので、データ取りで良いので、自分がやるときに導入できないかな~と。
夢が現実になりつつある!と興奮した次第です(笑)