秋作キュウリの準備から定植、定植直後の管理作業(農大72,75,77日目:8月前半の農家実習)
今回は8月前半の農家実習のお話しです。
7月後半は秋作の準備から定植までを行いましたが、8月前半も引き続き、残りのハウスの定植と初期生育管理を学びました。
■まだ定植していないハウスの畝への灌水
既に定植したハウスと同様、定植前に十分な保水力を持たせるために、畝にホースで灌水しました。
■田んぼの土用干し
■定植後ハウスの畝の雑草取り
■キュウリを吊るための麻紐作り
■台風対策について
笛吹川の水量があがると、下流までいった水が逆流して南湖の方に登って来るので注意が必要とのことでした。
そのうえで、雨対策としては…
畑がどのような立地にあるかを事前にきちんと把握しておくこと(近くに川があるかどうか、高さはどうか、水はけはどうか等)が重要で、元々田んぼだった畑は、土地が低いために対策が必須とのことです。
周囲をベニヤやコンクリート、煉瓦などで囲って浸水を防いだり、ハウスの周囲をほっておき水がそこに流れるようにしておいて、動噴などで川に吸い出してあげる等が必要になります。
そして、仮にハウス内に浸水してしまった場合を想定して、出来る限り高畝にしておくということも重要だそうです。
風対策としては、ビニールハウスによりけりだそうで、パイプの軽いハウスであればビニールを取ってしまうのも一つの手段。一方で、鉄骨のしっかりしたハウス、連棟ハウスであれば、きちんとビニールを締め切っておけば問題ないそうです。
■キュウリの誘引作業
定植後生育が進んだ段階で、誘引作業を実施します。
前回切っていた麻紐が、ハウス内のワイヤーに1株2本ずつ結わってあるので、それをキュウリの根元付近に、緩く縛ります。
あまりキツく縛るとストレスを与えてしまうので緩く。
また、地面に枝がついてしまっているものは、麻紐に引っ掛けて起き上がらせておきます。
もう少し大きくなったら、更に麻紐に巻き付けていきます。
麻紐を伝って成長しているものは良いのですが、地面に這うように成長してしまっているものがあり、麻紐をひっかけるように巻き付けて、地面から起こしてあげます。この時、茎が折れないように無理しないで丁寧に作業するのがポイント。
くるくると右巻きに1節1巻きぐらいで巻き付けます。
ちなみに、複数人で作業する場合、右巻きか左巻きかを決めておかないと、後々ここは右巻きでここは左巻きでなんて感じで作業効率が落ちるので、重要です。
■摘芯と摘葉
誘引と同時に摘芯と摘葉も行います。既に成長点の摘芯は済んでいますが、わき芽が3本程度出てきているので、樹勢の良いもの2本を残して、残りは摘芯しておきます。
また、うどん粉病が出てきているので、1葉目のキュウリの葉を摘葉します。
■台木のカボチャさん
台木のカボチャが接木したところから成長して、芽が出てきてしまうことがあるので、そういった芽は摘芯します。
■虫さんと病気について
この時期の虫と病気についても学びました。実際にハウス内を見ながら、コナジラミやアブラムシが徐々に出てきていることを確認。また、ハンスモンヨトウが葉を食べているので、葉に穴が空いていたら裏返して虫がいないかを確認し、いたら対処します。
病気は、うどん粉病。乾燥・高温だと出ると言われているそうですが、湿度があっても発生するそうなので、見つけ次第、摘葉します。
ちなみに、虫でも病気でもないですが、キュウリの葉で休憩していたカエルさん。結構います。
癒されます。
■定植後の灌水
ベッドに灌水する際には、苗の上からかけないように周りからやさしく灌水するように心がけます。灌水チューブでも灌水しているため、定植前ほど多めの灌水はしなくてよいそうで、2往復ぐらいで十分とのこと。
日中の気温が高く、カーテンや換気での対策を実施しても、一部定植した苗が日焼けやしおれてしまったりすることがあるそうで、地温を下げることを目的に通路にも灌水を行いました。
写真は、防虫ネット越しなのでちょっとわかりづらいです(^^;)
と、こんな感じで、定植前の作業から定植後の早期の作業について日々学んだ8月前半でした。