農大52日目(座学)、農大53日目(栽培実習)
寒いですね~、山梨。寒波が来ているそうで、皆さん体調崩されてないですかね?
さて、今回は、農大での座学と栽培実習のお話しです。
今は寒い時期ですが、まだまだ夏のお話し(^-^;
お付き合いくださいm(_ _)m
■農大52日目(7/5)
午前中は、特別講義ということで、農大の先生より、補助金にまつわるお話しを聞きました。
農業の参入障壁が高いのって、どうしても機械類等が高くて参入時にイニシャルコストがかかるってとこなんですよね、きっと。
続けていたとしても、結局どこかのタイミングで機械は壊れるわけで、そこでも高い費用がかかる。
(中古品などもありますが、タイミングよく、欲しい機械に会えればいいですが、結構運次第だと思います…)
一見、国の補助金とかハードル高そうですが、きちんと書類をかきかきできれば、大丈夫とのこと。
何かやりたいことのイメージを持って、周りと共有して、補助金使えないか確認しましょう!というお話しでした。
午後は、栽培概論です。
ピーマン、キュウリ、メロンについて学びました。
ピーマンは、農大でもらった苗をベランダで育てているのですが、落花が多いな~と感じてました。
が、この日に学んだ内容で納得。果菜類の中でも最も弱光に耐えられる作物だけど、弱光だと落蕾、落花が多くなるとのことで、やっぱり日の光はある程度必要なんだなと腑落ちしました。(ベランダで日射量があまりよくないのです。)
ちなみに、メロンも野菜です(笑)
一般的には果物の分類ですが、植物としては樹にならないので、野菜。(多分この理解であってるはず…)
他にはスイカ、イチゴなんかも野菜ですね。
農大で実際にこれらを育てる機会はなさそうですが、自分の圃場持ったら、ちょっと試してみたいな~なんて考えてます。
■農大53日目(7/6)
この日は一日圃場に出て栽培実習。作業盛りだくさんでした。
午前中は情報共有からスタート。
トマトの病気について学びました。
学生さんのトマト圃場でかいよう病(感染力が強く、作業した手で触れただけで感染する)が発生したらしく実際に見ました。
出てしまったら焼却処分が必須とのことです。
また、ジーンバンクという教育、研究用で遺伝資源の配布をしている機関があり、農林48号や甲州真黒(ナス)といった品種を配布してくれるということを伺いました。
情報共有の後は、収穫作業。
ナス、トマト、キュウリ、ズッキーニを収穫します。
収穫目安は、共撰場などで配布されている出荷基準に基づいて行います。
といっても、まだまだ収穫作業になれていない我々は、見た目では全く判断がつきません。
ので、1つ1つ丁寧に、これはいける?いけない?をお互い確認しつつ作業しました。
収穫後は、管理作業です。
ナスのフラワーネットをはります。
成長してくると風で揺れて果房が傷付くことが多いそうで、それを防ぐために、ネットを張って揺れる範囲を制限してあげます。
ネットの扱いには最新の注意が必要です。
始点と終点がこんがらがったら、ほどくのに時間がかかり、場合によっては新しく買ってしまった方がコストを考えると安い程。なので、ゆっくりきちんと広げて行くのが肝要です。
次は、スイートコーンの追肥です。
堆肥は雄穂(ゆうずい)抽出期、絹糸(けんし)抽出期に行います。
今回は固形肥料のため、通路に散布しました。
丁寧にやる場合は、その後耕耘するそうなのですが、この日はパラパラまくのみ。
(この写真だとまったく追肥したことがわからんですね…すみません。)
次に、同じくスイートコーンの病害虫対策ということで、機械の登場。
この子がすごいです。
効率よし。けど、散布する人は、服装に気を付ける事。眼鏡、マスク等暑くてもフル装備すること。
(SSでの散布に限らず、どんな場合でもきちんとした装備が必要ですね。)
あっという間に終わったので、スイートコーンだけでなく、トマトとナスにも散布しました。
散布後は、スイートコーンの除房をしようとしましたが、この日はまだ絹糸が出ている房が少なかったため後日実施することになりました。
なお、スイートコーンの除房は、絹糸が出た頃に、1番房(1番上になった房)を残して、それ以外は間引きます。
農家さんによっては、2番果房だけ落として、1番は出荷、3番は加工用として販売するといった経営をしているところもあるそうです。
葉をなるべく痛めないように除房することが必要とのことです。
スイートコーンの後は、ナス科の野菜が倒れないようにネットを張るための支柱をたてました。
短期メンバーも加わり、人数増えたので楽ちんです(笑)
終わったら、トマトの追肥です。
一段目の果実がピンポン玉の大きさになったら、1回目の追肥を行うとのこと。
防草シートをめくって施肥しますが、一部防草シートの上から追肥する実験してみました。
追肥後は、ナス科の圃場に戻って、誘引作業。
テープナーを用いて、倒れている茎を上に伸ばしてあげます。
無理に誘引すると折れてしまうので要注意です。
最後はキュウリの管理作業です。
卒業後はキュウリ育てたいと思っているので、一日の最後とはいえ、気合が入ります。
整枝、誘引と追肥をしました。
株間50㎝のところは、1本仕立てで、子づるは2節で摘芯。株間100㎝のところは、3本仕立てで、子づるは2節で摘芯です。
こんな感じで作業盛りだくさんの栽培実習でした。
夏の時期は気温もあがり、日照もいいのでどんどん育ちます。
その分、各野菜の管理作業が大事になりますね。