山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大47日目(座学)、農大48日目(栽培実習)、農大49日目(座学)

今回は、6月後半の農大での授業のお話しです。 

■農大47日目(6/28)

47日目は、座学DAY。
午前中は、農業機械のお勉強です。
「作業機装着装置と動力取出し装置」、「油圧装置の種類と構造」、「トラクタの点検・整備」「整備用工具類」、「トラクタの操作と安全作業」、「歩行トラクタ」、「燃料と潤滑油」といった内容を学びました。
先生がとにかくマニアックで、農業機械のプロの方なので、整備の仕方などで素人が注意すべきポイントを細かく教えてくれます。
細かすぎてついていけないときもありますが…(^-^;
 
この日は、機械に加えて、少し脱線して農業でどのように付加価値をつけるかとか、太陽光発電のお話しとかもしていただいて興味深かったです。
山梨の農業も、国の方針にあわせて変化してきているのですが、その過程で新しいものや他の方がやっていないものにいち早く目をつけて、取り組んでみることが重要というお話は、これから農業を始める僕らにとって、とても大切な考え方で、肝に銘じなければと思った次第です。
収量とかは、天候に左右されてしまう部分はありますが、そこは結果であって、結果を得るまでに色んな情報をインプットして検討してトライしてみることをしていないと、いつまでも同じ栽培していてもだめだよね。。。と、まだまだ営農すらしていない若造ですが、そんなこと考えています。
自営業ですからね、そういった新しいものにチャレンジするというところで、楽しみも作れれば、いいですよね。きっと。
 
 
午後は、栽培概論の授業です。
 
「夏・秋野菜の苗作りと直播き」、「キャベツやハクサイを苗作りするメリット」、「移植の必要性」、「一人生えと友育ち」、「秋野菜は播き時を外すとすんなり育ってくれない」、「タマネギの種まき時期は厳守」、「種播き時の環境対応」といったことを、タキイ種苗さんのHPをテキストに、先生の実体験なども伺いつつ、学んでいきました。
種苗会社さんのHPって、本当に色んな情報が載っていて、見ているだけで飽きない。
ご興味ある方、覗いてみると作物の事が色々としれて面白いですよ、おすすめです。
 
その後は、教科書に戻って、ナス科野菜の栽培、トマト栽培について、学びました。
 
 

■農大48日目(6/29)

48日目は、栽培実習。
実は、この週から、6か月の短期メンバーが訓練生として参加しました。
 
ので、午前中は、自己紹介やら、長期メンバーの初日に行ったワールドカフェスタイルのワークショップ等を行って長期メンバー、短期メンバーの交友を深めました。
 
午後は、圃場に出て栽培実習。
 
長期メンバーは、A班とB班でそれぞれ分かれて作業。
短期メンバーは全員で作業といった感じでした。
(ちなみに、僕は長期B班です。以前のブログで書いたか忘れました…)
 
まずは、有機圃場のハウス内に定植したトマトの整枝作業です。
樹勢の強い2本のみ残し、わき芽は全て摘芯します。いわゆる2本仕立てというやつですね。
 
本来であればもっと早い段階で成長点を摘芯して、2本だけ残す作業をしないとダメなんですが、授業スケジュールの都合上、このタイミングで2本にしました。芽が伸びてしまってからだと、その分の根が張ってしまっているため、根が傷んでしまうそうです。

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次に、ナスの圃場に移動して、整枝作業と、ひこばえの撤去です。
整枝は、一番花より下に生えてくるわき芽をすべて除きます。
あと、「ひこばえ」と呼ばれる根本から生えるわき芽も除きます。
 

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こんな感じで根元をすかすかにして、風通しを良くしました。
 
作業中、あまりにも通路の雑草が延びていたため、メンバーを分けて、乗用モアで通路の除草もしました。
乗用モアとは…カートみたいにのって進む草刈り車です。
これね、乗ると、本当にカートみたいで楽しいんですよ。遊び感覚で、どんどん草刈できるので、いいんです。
使うか分からないけど欲しい。
そして、常用モアレースなんてやったら、楽しいでしょうね。
自分の圃場持ったら企画しようかな(笑)
 
ナスには、病害が確認されました。
半身萎凋病!

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アブラムシとマメコガネも大量。
ここらへんは、対策検討せねばという話で、検討までして終わりました。
 
ナスの整枝に続いて、その他のナス科(ピーマン、パプリカ、トウガラシ等など)もわき芽かきしました。
ナス科は早い段階で整枝しないとわき芽が伸びまくって、束になってしまうので要注意とのこと。

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取り急ぎこの日は、整枝まで行わず、わき芽をばんばんかきました。
 
作業は続きます。トマト、ナスときて、次はキュウリです。
こちらも整枝作業。
テープナーで伸びた部分を誘引して、地面から高さ30㎝(大体7節ぐらい)までのわき芽及び幼果をとりました。
 
誘引はできる限りネットのクロス部分で行うと良いそうです(その方が揺れないですからね)。

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ここまでの作業でナス、その他ナス科、キュウリ等、わき芽を沢山取りましたが、これを圃場に残しておくと、病気等の感染源になるので、全てまとめて残渣として処理するのがよいとのこと。
自分でやるときも、こういった残渣を捨てる場所を確保しないとだめですね。
 
この日最後の作業は、ハウスではない慣行圃場のトマト管理です。
わき芽かきと、誘引、1段5果以上なっているところを摘果しました。
トマトって1段で大体4果収穫するのですが、それ以上実がついちゃうと生育がよろしくないので、取ってしまいます。

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なお、既に実のお尻の部分が変色してしまっている「尻腐れ」を発見!
カルシウム不足が原因と言われますが…カルシウムがあっても窒素などが多いと吸収できなくなるそうなので、ちょっと状況を分析しないとだめですね。
 
ちなみに…とった青い小さいトマトも、実は食べれます。この日摘果した実をもらって、後日自宅でピクルスにしてみました。
 
この日の栽培実習は、これにて終了です。
 
 

 ■農大49日目(6/30)

6/30は座学DAYだったのですが、諸事情でお休みしました。

後日共有してもらった内容をざっくり書くと…

午前中は栽培概論でナス科の野菜たちについて学び、午後は特別講義というこでお、富士通の方がいらっしゃって、富士通が農業分野で行っている取り組みやソリューションの紹介をしていただいたとのことでした。

jp.fujitsu.com

 

 

これ聞きたかったのですが、やむなしです。

 

6月終盤の学校での学びはこんな感じでした。