山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大37日目(座学)、40日目(栽培実習)、42日目(座学)

※タイトルに誤りがありましたので、修正しました。
 
皆様、こんにちは。
頑張って更新しますよ~(笑)
 
まだまだ6月のお話し。
今は10月。4か月分ネタがある!!
 
本日もお付き合いくださいm(_ _)m
 

■農大37日目(6/14)

座学DAYの一日。午前中は農業機械、午後は植物生理の授業でした。
 
 
前回の農業機械はエンジン解体をしましたが、その振り返りからスタート。
解体実習では、とにかく外せるところを外していく形をとったが、通常は外す順序、保管方法等を考えて外していくとのこと。そうだよね~と思いつつ、シンプルなエンジンでもあんなに部品数が多いから管理は相当大変だ~と感じました。整備士さんのありがたさを感じます。
 
次に、最近の農業事項について。
昇降機の事故が増えてきているとのことで、昇降機は3mまで上昇するが、感覚としては、自分の身長も加えて4m50cm以上の高さになるので注意が必要とのこと
機械を扱う際には、自身の服装、機械の動きに注意するのも大事ですが、何よりも「時間に余裕を持って作業すること」が大切と教わりました。確かに、焦って作業するといいことない。
 
その後はテキストにそって、農業機械の構成とトラクターについて学びました。
細かいトラクターの構成要素の説明は省きますが、扱う際の免許は要注意ですね。
あ、あと、タイヤ空気圧、エンジンベルトの劣化、バッテリーの過放電には要注意とのことでした。
ここらへん、使ったらメンテナンスというのを心がけないと、高い農業機械もあっという間にスクラップです。
怖い怖い。 
 
 
  
農業機械のあとは、昼食をはさんで、植物生理。
トマトの着果の向きとか、ナスの生育とか、最近の種苗メーカーの苗のトレンド、研究開発のスピード等など、色々とお話を伺いました。
教科書がなく、先生の膨大な知識の中を、あまり案内なくさまよう感じなので、ちょっと整理が出来ていない部分もありますが、印象的だったのは、記録は残しましょうということ。長く作って出荷数の平均をあげることが大切で、そのためにもどういう環境でどう作物が育ったのかの記録を積み重ねていく事が重要とのこと。
ブログですら、きちんと更新できていないずぼら感満載の僕が、記録をきちんととれるかは未知の領域ですが、頑張ろうと思います(^-^;
 
 
 

■農大40日目(6/19)

40日目は栽培実習です。
朝一講義が始まる前に、苗の生育状況観察からスタート。キュウリ、インゲンを観察しました。
順調~……だと思う。樹勢もいいし、葉の色も良いし、特に病害虫はいなかったし。

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講義は情報共有からスタート。
トマト苗は生育について、あと1〜2週間我慢しましょ~とのこと。ポットのサイズアップ(3寸⇒4寸)をしてもいいけど、手間とコストを考えると、このまま維持が妥当とのこと。ふむ、確かに作物の生育とそこにかけるコストを加味した上で判断下さないとだめですね。自分ひとりだったら、勢いでやってしまう可能性が高いですが…肝に銘じます。
続いて、農作物の販売状況についてシェア。
モロコシの単価があがってるよ~というお話と、先日直売所に出したニンジン等の売れ行きが微妙とのこと。
 また、値崩れを起こす原因について先生の見解を伺いました。
 
シェア終了後、有機圃場の作物観察。
ハーブ類、緑肥、ジャガイモ、ニンジン、果菜類などなど。
雨が少なくて、水不足っぽいところもありーの、虫がちょっとずつつき始めている花で対策検討しました。
写真はジャガイモの畝です。

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その後、前回ニンジンを収穫した畑の草取りをして、米ぬか、燻炭を施肥して耕耘。
コマツナの播種もしました。
有機農業の場合、生育しやすい作物を年間通じて育てることで、いつどの病害虫が発生するのかの見極めをすると良いとのこと。そのためのコマツナです。
 
さらに有機圃場での作業は続きます。
お次は1棟あるハウスの中で栽培しているトマトさん。
トマトの仕立て方は主枝を1本、又は2本。(3本とかあるのかな?)
ここでは、主枝を摘芯して、2本仕立てにしていきました。
ちょっと弱っていたので果房も落として樹勢回復を目指します。
 

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有機圃場最後の作業は、ニンニクの収穫。
ニンニクは種の大きさで収量が大きく異なるとのこと。なので、出来るだけ大きい種を確保したいところ。
今回は実験的に大中小でそれぞれ播いたらしいので、それをサンプリングして重さを測りました。
結果としては…
 
 

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まさしく、大中小(笑)
やっぱり、ニンニク栽培は大きい種が欲しいですね。
 
なお、時期の問題か、さび病が出てました。
 
が、実には影響ないらしいので、そのまま収穫しました。 
収穫したものは束ねて乾燥させます。

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次は、慣行圃場に移動して続・トマトの支柱たてです。
追加で2畝分の支柱をたてて、前回ビニールはれなかった1畝分も含めて3畝分の雨除けを設置して、通路に防草シートを張ります。
雨除けで上からは防ぐことが出来ますが、実は通路に落ちた雨粒が跳ね返って泥交じりの水がトマトにかかるらしく、それはそれで、病気等の感染源になるので、藁をしくなり、防草シートを張るなり、跳ね返り対策も必要です。
 

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2回目ということもあり、前回よりは楽に作業出来ました。
終わったら、トマトの生育管理、わき芽かき~です。
一部摘果した青いトマトがあったので、もらって自宅でピクルスにしました。
 
と、この日も作業てんこ盛りで終了。
 
 
 

■農大42日目(6/21)

42日目は座学で、特別講義な一日。
午前中は農大先生お二人による、地域活性化の講義と、土壌に関する講義でした。
 
突然ですが、皆様INGRESSって知ってます?
 
 
ポケモンGOのベースとなったゲームで、ご存知のかたもいると思います。
このゲームを愛してやまない先生がいて、スマホアプリを用いた地域活性化に関する研究として、INGRESSを用いた地方自治体の活性化の方法・経済効果の研究を行ったそう。
その結果報告内容を伺いました。
これまで、ターゲットに出来なかった層(30~40代男性等)を他県から呼び込むことが期待できるという点が気になります。でも、実際にどのくらいリアルなつながりがあるゲームなのか分からない…
今度やってみようと思います。
 
次の土壌については、農大に来る前に総合農業技術センターで土壌関連の研究を先生の講義。
土壌とは「地球表面を被う自然物であり、空気(気相)、水(液相)、無機・有機化合物(固相)とそこに生息する生物を含む、集合体であり、養分・水分の供給や機能的作用により植物をささえているものである。」というところからスタートして、山梨県の土壌の特徴や、土壌診断(土壌の健康診断)の重要性を学びました。
 
 
 
午後は、山梨県農業技術課の方が来てくださり、GAPについてと、山梨県の普及事業についてお話しくださいました。GAPは…取りたいですが、実際に取るまでは年月かかりそうというのが正直なところ。
普及事業については、果樹、野菜、花と色んな方面で研究はおこなっているらしく、常に最新の情報を仕入れて、自分で試してみるのが肝要かなと。
 
時間が余ったので、さらに特別講義。
農作業事故に関するDVD鑑賞と、蜂刺され対策に関するDVD鑑賞。
 
前者は、とにかくリスク管理を徹底することの重要性を感じました。
車以上に、大丈夫だろうとか、慣れによるものとかって、大きな事故になります。機械も大きいので。
 
後者は、暑くなってくる時期には必須ですね。
先日車にアシナガさんがご来訪された時に、このDVD見ておいて良かった~と思った次第です。
 
とま~こんな感じで、座学あり、作業有りの毎日でした。