山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大30日目(栽培実習)、32日目(座学)

皆さん、おはようございます!

曇りで過ごしやすいですねー。

こんな感じの日が続いてくれると人間的には嬉しいですが…作物にとってはもっとがんがん日が出たほうが良いのかな?

 

さて、今日は、農大での栽培実習と座学のお話しです~。

 

■農大30日目(6/5)

この日は、作業長なるものを担当しました。農業法人に就職すると、まずは現場リーダーになる可能性が高く、その場合パートの方々に対して作業指示を出す必要があります。その時のために、農大での作業も、班でその日の作業長を決めて、その人の指示に従って動きます。
ということで、一日リーダーです(笑)
 
朝は、6次化について、全面施肥・部分施肥についてのお勉強を軽くした後、作業スタートです。
 
まずは、キュウリの定植です。育苗してきた苗たちが、ついに畑に旅立ちます。
f:id:shotaf28:20170722112222j:image
 
次にナスの支柱立てです。
 
これが、結構大変。要領よく、手分けしながら支柱をたてます。
f:id:shotaf28:20170722112257j:image
 
終わったら、そのままナスの整枝をしました。
一番果(最初についた実)の上2本(主枝とわき芽)、下2本(わき芽)を残して、それ以外の芽を全て落とします。
f:id:shotaf28:20170722112335j:image
 
ナスの次はトマトの管理です。
前回のブログに書いたトマトトーン処理に加え、わき芽かきと、誘引作業を行いました。
f:id:shotaf28:20170722112426j:image
 
わき芽かきは、誤って成長点(主枝の芽)を落としてしまうと、成長が止まってしまうので要注意です。
 
一通りトマトの管理作業が終わったら、カボチャの定植です。
 通常の食べる用のカボチャの加えて、アトランティックジャイアントという巨大カボチャの苗も植えました。
どんだけ大きくなるのか、今から楽しみです。
 
最後に、玉ねぎの収穫です。
収穫時期になると、玉ねぎは地上部が倒れます。
倒れているものを引っこ抜いて、乾燥させます。
f:id:shotaf28:20170722112756j:image
 
倒れずにいるものは、トウ立ちといって、芯が固くなってしまって、売り物にならないために全て廃棄処分です。
写真はトウ立ちした玉ねぎのカット断面です。芯が中心部に伸びているのがわかりますかね?
f:id:shotaf28:20170722113043j:image
 
こんな感じで、たくさん作業を進めた一日が終了しました。
 
 

■農大32日目(座学)

32日目は座学といいつつ、午前中は農業機械の解体作業を体験しました。
とにかく手当たり次第にばらしていきます。
 
4サイクルエンジン。
f:id:shotaf28:20170722113219j:image
 
2サイクルエンジン。
f:id:shotaf28:20170722113246j:image
 
初めて機械の解体を行いましたが、エンジンってこんなに多くの部品で出来てるんですね。解体は簡単ですが、組み立てるとなると、順番もあって大変ですね。
設計してくみ上げて、テストして…
いつも使ってるだけなので、解体してみると、そのありがたさを感じます。
 
解体終わったら、先生が発動機を見せてくれました。
なんでも、先生が個人で所有する、昭和13年の発動機で関東に1台しかないものらしいです。こういった発動機が農業機械の原点になりました。
f:id:shotaf28:20170722121134p:image
 
午後は、栽培概論。初回です。 
 
各種野菜の栽培方法について、座学を通じて学んでいきます。
実習で学んだことを、改めて学ぶ面もあれば、これからやる作業を先にインプットすることもあると思うので、いつも通り真剣に。
 
初回という事もあって、まずは、野菜に関する法律のお話し。
 
野菜そのものを扱った法律は、野菜生産出荷安定法しかないそうです。この中で、国民が健康に暮らすために必要な野菜を「指定野菜」として定めています。
例えば、山梨県内で指定野菜の1つのトマトであれば、夏秋トマト(北杜で路地で作っている)、冬春トマト(釜無川あたりでハウス栽培)の2種類があります。
 
指定産地で指定野菜を作り、農協に出荷し、市場に出ることのメリットとして、価格が、10年間の移動平均価格を下回った時に、国が下回った金額分を補填してくれます。
こんな法律があったんですね~。
初めてしりました。だから、産地というのがあるんだな~と。
 
その他もいろいろ導入としてお話しいただきましたが、そこは割愛。
 
で、ちょっとだけ教科書に沿って、講義があったのですが、一番大事だな~と思ったのは、「日本における野菜の種類」。
 
以前、連作障害のことを書いたと思いますが、同じ科のものは連作すると、連作障害になります。
で、この野菜の種類が判ってないと、てっきり違う科の野菜だと思ってても、実は同じで障害が出て、その作がだめになる…なんてことも起こるわけです。
きちんと覚えようと思います。
 
なお、科は花の形で分かれているそうです。
なので、普段みたことない野菜の花も、実は咲いてみるとあ~一緒だなとわかる感じだそうです。
 
こんな感じで座学が終了しました。
 
実習して、機械を学んで、栽培を学んで…
てんこ盛りですが、なんか、農に携わっている感じが日に日に強くなってきて、楽しくてしょうがない感じです。
 
来年、就農できるように頑張ります♪
 
あ、皆さん野菜食べましょうね~~!!
その際は山梨県産をお願いします(笑)