山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大21日目(栽培実習)、22日目(座学)

皆さん、こんにちは。

先日、ちょっとしたDIYをしたのですが、初めて電動ノコギリを使いました。

いやー、便利ですね(笑)

これまで、普通のノコギリでギコギコやってたのがバカらしくなるほど、簡単に切れました。

文明の利器は使わねば勿体無いですね。

ただ、振動の影響で、使い終わったあと、手がプルプル震えてきました(^^;;

 

さて、今回は農大21日目と22日目のお話しです。

 

■農大21日目(5/23)

この日は1日長坂の農大圃場で、栽培実習でした。
訓練開始前にまずは、苗の生育状況を観察しました。接木苗はというと、既にかれているのもいました( ;∀;)
が、うまくいってるのもありそう。
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うん、総じて元気ということにしよう(笑)
一安心して、訓練開始です。
 
午前中最初は、情報共有と、ちょっとした座学からスタートです。
苗の生育状況観察の延長で、灌水の重要性を学びました。土壌水分量はpFメーターというもので測るらしいのです。水分不足もある程度であれば、灌水することで植物は回復して基に戻るのですが、永久しおれ点という、植物の限界値を超えると枯れてしまうということでした。
pFメーター使ってみたいなと思いました。
 
 
次に接木苗のお話し。
実は今元気に見えても、きちんと台木と穂木がくっついていなくて、それぞれ独立して成長している可能性もあるとのこと Σ(゚д゚lll)ガーン
一気に不安になりました(笑)
 
それから、これまでは栽培実習における作物毎の作業記録は先生方がとっていましたが、これからは我々訓練生で取ることになりました。僕は、ウリ科の担当となりました。
 
 
次にトマトの定植をしました。
先日マルチ張りまでしてあるので、穴あけをして、病害虫対策をして、たっぷり灌水して苗を植えました。
 
植えたあとは、雨除けを設置するための支柱立ても行いました。
路地でトマトを育てる場合、実が成熟する段階で、雨に当たると割れてしまうため、雨よけをつけるのが必須だそうです。
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トマトが終わったら今度はレタスの収穫です。
収穫にちょうど良い時期で、これ以上遅らせると割れてきて、病気になる確率もあがるということで、一気に収穫しました。
収穫したレタスは、専用の包装紙に、風呂敷と同じ要領で包みました。
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その後はネギとサツマイモの定植です。
ネギは定植方法がちょっと特殊ですね。立てかけるように植えます。
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サツマイモは、やせ地、荒地でも取れ、飢饉の時などによく植えられたそうで、再生力がすごく強い作物です。
4品種(ベニハルカ、シルクスイート、アヤコガネ、黄色千貫)を植えました。
サツマイモも定植方法がちょっと特殊でした。
根が育つので、畝は高くかまぼこ型にして、定植は斜めに植えました。
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作業中、先生が昨年取り残したジャガイモについた害虫を見せてくれました。
テントウムシダマシというそうです。
ネーミングがなんともいえませんね(笑)
これは肉食のテントウムシとは違い、草食で葉を食い散らかすので害虫だそうです。
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ここまでで、訓練は終わりだったのですが、時間外にトラクターの練習して良いよーということだったので、練習しました。
操作の流れをイメトレして、慌てずにゆっくり落ち着いて乗ることを意識したら、前回よりも格段にうまく行きました。
今後も練習する機会があるそうなので、慣れて、意識しなくてもうまく操作できるまで、練習したいと思います。
 

■農大22日目(5/24)

この日は座学Dayで午前中は農業機械、午後は農業法規のお勉強でした。
農業機械は、初回。
先生は、農業機械一筋約50年の大先生です。話を聞いているだけで、機械に対する愛情を感じます。
この講義は、トラクターや刈払機等、様々な農業機械の構造を知り、メンテナンスのポイントを知り、高価な農業機械を長く活用できるようにすることが目的の1つです。
また、以前のブログでも書きましたが、農業事故が増えてきているため、機械の構造知ることで、きちんとした取り扱いが出来るようになることも目的です。
 
最初は、農業機械の利用と種類、 農業機械化の意義と課題、農業機械の利用とその現状といった、概論のお話しでした。
その後、安全作業について学びました。
作業当日に点検するのでは非効率だから、作業予定をたてる際に、使用日の1週間以上前に事前点検を組み込んでおくことが重要で、作業時は焦りが事故につながるため、時間に余裕をもって行うことが大事と教わりました。
いきあたりばったりが多い自分も、きちんとスケジュールを組もうと肝に銘じました。
 
また、大規模な農業法人でもないかぎり、農業機械は年に数回使う程度で、自動車等と比較すると利用頻度が低いため、機械がどのような状態にあるのかを把握する機会が少なく、そういった意味でも点検が重要とのことでした。
 
その後は、機会の構造のお勉強です。
エネルギーと原動機、内燃機関の種類を学び、4サイクルガソリン機関の構造の詳細を学びました。 
僕はF1が好きで、一時技術解説本とかも読んでいたので、ここら辺は知った単語が多かったですが、基本的な部分をきちんと学んだことがなかったため、とても楽しかったです。
 
午後は、農業法規第4回。
農業経営基盤強化促進法について学びました。 
 
ざっくりいうと、法人化した大規模農家を増やすために、意欲ある農家に農用地の利用集積をし、経営の合理化等を進めていきましょう、そのために措置を講じますよ!という法律です。(多分あってると思います…)
 
この法律を基に、各都道府県が農業経営基盤強化に関する基本方針を作成し、市町村が農業経営基盤強化に関する基本構想を作成します。
その内容が各施策に結び付き、現場に降りてくるというわけです。
 
農業経営改善計画とか、青年等就農計画制度とか、青年等就農資金、農業経営の法人化、家族経営協定等は、大本は農業経営基盤強化促進法となります。
 
色々活用できそうなものもあるので、基本方針、基本構想は見た方が良いかなーと感じた次第です。
 
今後、自営を目指す時に、構想を練ると思いますが、その際に思い出せるようにしておこうと思います。
 
と、こんな感じの2日間でした。
密度の濃い日々が続いております。
夏に向けて、体調管理はきちんとやらねばですね(>_<)
 
皆さんも、熱中症などお気をつけください!
デスクワークでも水分補給は大事ですよ!
 
ではでは(^^)