山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大17日目(座学)、農大18日目(栽培実習)

皆さん、こんばんは!
雨が降りませんねー。昨晩ちょっと降ったみたいですが、ちょっとだけだったみたいです。
東京は結構しっかり降ったのでしょうか?
 
畑の乾燥が激しくて、地域によっては水不足が徐々に深刻になってきました。
雨乞いが必要です。
 
さて、今回は農大17日目と18日目のお話しです。

■農大17日目(5/17)

この日は1日座学でした。
 
午前中は、農業法規の授業で、農地法について学びました。
農地法とは、農地の利活用を目的として、所有や貸借等のルールを定めた法律です。
最近は農地中間管理機構等もあり、そちらを利用した農地の利活用が進んでいるようですが、それまではこの農地法が唯一のルールだったようです。
 
具体的には、所有権又は賃貸借件の設定の仕方、許可申請の手続き、認可基準、認可不要何件、農地転用許可の手順等を学びました。
 
 
が、全部を細かく理解して、不備なく申請するのは至難の業なので、実際に農地の所有や貸借をする場合は、市町村に問い合わせをした方が無難ですね。
自分がいざやるときも、行政にまずは相談しようと思います(笑)
 
 
午後は、植物生理の授業です。
小学校?のころに学んだ光合成のお話しや、長日植物と短日植物、栄養成長と生殖成長、植物の生育条件(光、空気、水分、温度、養分)、土壌水分や土壌酸度を測る際の単位について学びました。
 
つい数年前までは、まったく気にならなかった分野ですが、今はこういう話を聞いていると楽しくなってきます。
土は生育条件には含まれないというお話が印象的で、根から「水分」、「養分」を吸収できればよいから、水耕栽培のように水中でも問題ないというのは、納得でした。
 
 
なんか、栽培というと土!となりますが、確かによくよく考えるとそうでもないですね。
  
どう作業すると、どのように植物に反映されるのか、その仕組みを理解するのは農業を行うにあたって重要ですね。
今後の授業も楽しみです。
 
 

■農大18日目(5/18)

座学の次の日は、圃場にでて栽培実習です。
午前中はキュウリの接木からスタートです。
 
同じ作物を同じ土地で続けて作ると、連作障害といって、病害虫の影響が強くなるそうなのですが、それを防ぐための技術が接木です。
植物の分化全能性の特性を利用している技術になります。
 
今回は、台木(土台になる作物)は改良新土佐(かぼちゃ)、穂木(収穫したい作物)はつばさ(きゅうり)を使いました。
 
台木の成長点を取り除いたうえで、台木・穂木それぞれに切れ込みを入れて、くっつけてクリップで固定するという作業です。
 
言うは易し、行うは難し。
切れ込みを入れるまでは良いんですが、クリップで固定するのが超絶難しいです!
切れ込みを深くして切ってしまいます(^-^;
 
成功したかどうかは、まだわかりませんが、たぶん半分ぐらい成功してたらいいかなという感じです。
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結果は、後日報告しますが…期待はできません(笑)
 
その後は、かぼちゃとズッキーニの鉢上げをし、以前鉢上げしたきゅうりに害虫が増えてきたので対策を施しました。
さらに、有機ズッキーニ、有機キュウリ、有機オクラも鉢上げしました。
鉢上げラッシュですね。
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鉢上げラッシュが終わったら、有機圃場でレタスがマルチに隠れてしまっているということだったので、マルチから出してあげました。(出さないと日が当たらないので…)
 
マルチと土の間が広いと、定植した作物が穴に向かって伸びず、隠れてしまうとのことで、マルチを張るときには気を付けないとなと思いました。 
 
〈隠れてしまってるレタス〉
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〈顔を出したレタス〉
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その後は、有機圃場の苗を観察し、有機コールラビを収穫しました。
乾燥により全滅した有機人参も、再播種後は灌水設備の効果で無事成長していました。
 
 
午後は、道具のメンテナンス方法からスタートです。
普段良く使うハサミ、収穫用の包丁に加えて、誘引などに利用するテープナーのメンテナンス方法を学びました。
ハサミは、よく使うので、さっそくメンテしなければと思いました。
 
その後は、トマトの施肥、耕耘(こううん)、マルチ張りをしました。
耕耘とマルチ張りはトラクターを使ったのですが、少しずつ慣れてきている感が出てきました。が、ただ耕耘するのと、マルチを張るのでは大違い。
気を遣う度合が全然違います。耕耘はある程度まっすぐ進めていればOKぐらいですが、マルチ張りは、マルチを張ったところが畝になるので、曲がっていると、今後の作業がしづらくなります。
まだ自分のレベルでは慎重に慎重をきして、まっすぐ進むぐらいがちょうどよいです。
張ったところがまっすぐだと、すごい達成感があります。
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実際に自分の圃場でやる場合は、こんな悠長なことは言ってられないでしょうが、今のうちにコツを覚えて少しでも早くできるようにしたいところです。
 
結局、このマルチ張りまでに時間がかかり、この日はこれで終了。
 
座学も実習も、それぞれ自分が就農する際に活かせるよう、きちんと情報整理して、同じことをする際に効率よくできるよう復習したいと思います。
 
今回はこんな感じで終わりです。
次回も、座学と実習のお話しにすると思います。
 
暑さに負けず、がんばりましょ~!