山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大8日目 - 栽培実習

皆様、こんばんは。
昨日の山梨は日差しも強く暑い感じでしたが、今日は一変して涼しい気候となりました。長坂は山なのでより一層寒さを感じました。
ここのところ雨が降っていなかったので乾燥していましたが、ようやく今夜から雨が降るみたいですね。山火事とかも多かったので一安心でしょうか。
 
さて、今日は5/1(月)の農大での栽培実習のお話しです。
ここのところ栽培実習は1日に色んな作業・学びがあるのでボリュームが多いですがお付き合いください。 
 
朝一は圃場の横にある作業場で作業前の座学です。
前回学んだ栽植密度の復習をしつつ、訓練開始前に育苗ハウスで観察したトマト等の生育状況を共有し、注意点を教わりました。育苗段階では、水はそっとかけないと、流水で種が流れてしまい発芽しないことがあるため、水やり(灌水)には要注意ですね。
 
次に作型(さくがた)について学びました。
基本となる作型は「夏秋」(かしゅう)で、基本より早い作型は「促成」、「半促成」と呼ばれます。反対に基本より遅い作型は「抑制」と呼ばれます。
基本より長いもの(ハウスなどで長い期間育てるもの)は「長期」、「長段」、「越冬」と呼ばれます。
種のパッケージにこれらの作型についても記載があるので、きちんと理解できるようにしないとだめですね。
 
作型の次は播種(はしゅ)=種まきの方法を学びました。
育苗してから畑に定植するもの、畑に直に播くもの(直播)の2種類です。
後者については、さらに「すじ播き」、「点播き」、「バラ播き」の3つの播き方があります。
なお、バラ播きは余程の理由がない限り選択しないそうです。
 
播種について学んだあとは、播種する土壌について少しお勉強。
保湿性をあげるたり、畑にすきこんで土壌改良に使ったりと藁は大活躍。そのため、コメとしての味よりも、藁が沢山取れる品種もあるようです。
 
ここまでが朝一座学でした。
 
座学終了と同時に早速作業開始。
作業一発目はハーブ類の播種でした。
ハーブ類というとバジルとかローズマリーとかがすぐ浮かびますが、香りのついた草全てをハーブ類といいます。
東洋のパクチー、クミン、日本では大葉、春菊、エゴマ、山椒、ワサビ等もハーブ類ですね。
 
今回農大では、ルッコラレモンバームスイートバジル、フローレンスフェンネルコリアンダーパクチー)、エンサイ(空芯菜)、エゴマを播種しました。
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ハーブ類の播種が終わったら、今後は人参です。
畝にマルチを張り、播種していきます。
品種はアロマレッド(5寸人参)です。
人参は好光性種子といい、発芽時に光を好む性質があるそうです。そのため、覆土は薄くするのですが、その分乾きやすいので要注意です。
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ここまでが午前中。
午後一は、連絡事項をいくつか聞いてからスタートしたのですが、農業技術検定なるものがあるそうで、受けてみましょうということでした。直近で7月ということなので、さっそく参考書でも買おうかと思います。
 
連絡事項の次は、午前中に使った農具の片づけです。
鍬など、水洗いしていきます。
 
片付け完了後、トマトの鉢広げをしました。
先日播種したトマトが生育し、セルトレイ内で芽が重なり始めているため、重ならないように間隔をあけてあげる作業です。これをしないと、光不足で中心部分が徒長してしまうそうです。
 
24鉢隙間なくトレイに埋まっている鉢を、1トレイ12鉢として、斑らにしました。
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鉢広げが終わったら、最後にスイートコーンの施肥計算、施肥、耕運、マルチ(手作業)、播種をしました。
スイートコーンは、山梨は早出しの産地であり、宮崎に次いで出荷量が多いとのことです。鮮度が命で、半日で30%糖度が落ちるというから驚きです。
作業はこれまで習ったことを活用しつつ、順調に進みました。
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播種完了で、この日の作業は終了。
盛りだくさんの一日でした。
栽培実習は班員7名で作業を手分けして行っていくのですが、仲間の動きを先読みしながらどんどん消化していかないと、時間が足りなくなります。
なので、もう少し全体を俯瞰して、動いていく必要があるな~と振り返った一日でした。
 
ということでいつもより長文になった気がしますが、お付き合いいただきありがとうございました。次回のブログは、5/2及び5/8の農家実習について書きたいと思います。
ではでは、さよ~なら~。