山梨農業移住日記

2017年より、都心から山梨に移住し、農業を学び始めました。学んだこと等を備忘としてブログに残していきたいと思います。

農大21日目(栽培実習)、22日目(座学)

皆さん、こんにちは。

先日、ちょっとしたDIYをしたのですが、初めて電動ノコギリを使いました。

いやー、便利ですね(笑)

これまで、普通のノコギリでギコギコやってたのがバカらしくなるほど、簡単に切れました。

文明の利器は使わねば勿体無いですね。

ただ、振動の影響で、使い終わったあと、手がプルプル震えてきました(^^;;

 

さて、今回は農大21日目と22日目のお話しです。

 

■農大21日目(5/23)

この日は1日長坂の農大圃場で、栽培実習でした。
訓練開始前にまずは、苗の生育状況を観察しました。接木苗はというと、既にかれているのもいました( ;∀;)
が、うまくいってるのもありそう。
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うん、総じて元気ということにしよう(笑)
一安心して、訓練開始です。
 
午前中最初は、情報共有と、ちょっとした座学からスタートです。
苗の生育状況観察の延長で、灌水の重要性を学びました。土壌水分量はpFメーターというもので測るらしいのです。水分不足もある程度であれば、灌水することで植物は回復して基に戻るのですが、永久しおれ点という、植物の限界値を超えると枯れてしまうということでした。
pFメーター使ってみたいなと思いました。
 
 
次に接木苗のお話し。
実は今元気に見えても、きちんと台木と穂木がくっついていなくて、それぞれ独立して成長している可能性もあるとのこと Σ(゚д゚lll)ガーン
一気に不安になりました(笑)
 
それから、これまでは栽培実習における作物毎の作業記録は先生方がとっていましたが、これからは我々訓練生で取ることになりました。僕は、ウリ科の担当となりました。
 
 
次にトマトの定植をしました。
先日マルチ張りまでしてあるので、穴あけをして、病害虫対策をして、たっぷり灌水して苗を植えました。
 
植えたあとは、雨除けを設置するための支柱立ても行いました。
路地でトマトを育てる場合、実が成熟する段階で、雨に当たると割れてしまうため、雨よけをつけるのが必須だそうです。
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トマトが終わったら今度はレタスの収穫です。
収穫にちょうど良い時期で、これ以上遅らせると割れてきて、病気になる確率もあがるということで、一気に収穫しました。
収穫したレタスは、専用の包装紙に、風呂敷と同じ要領で包みました。
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その後はネギとサツマイモの定植です。
ネギは定植方法がちょっと特殊ですね。立てかけるように植えます。
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サツマイモは、やせ地、荒地でも取れ、飢饉の時などによく植えられたそうで、再生力がすごく強い作物です。
4品種(ベニハルカ、シルクスイート、アヤコガネ、黄色千貫)を植えました。
サツマイモも定植方法がちょっと特殊でした。
根が育つので、畝は高くかまぼこ型にして、定植は斜めに植えました。
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作業中、先生が昨年取り残したジャガイモについた害虫を見せてくれました。
テントウムシダマシというそうです。
ネーミングがなんともいえませんね(笑)
これは肉食のテントウムシとは違い、草食で葉を食い散らかすので害虫だそうです。
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ここまでで、訓練は終わりだったのですが、時間外にトラクターの練習して良いよーということだったので、練習しました。
操作の流れをイメトレして、慌てずにゆっくり落ち着いて乗ることを意識したら、前回よりも格段にうまく行きました。
今後も練習する機会があるそうなので、慣れて、意識しなくてもうまく操作できるまで、練習したいと思います。
 

■農大22日目(5/24)

この日は座学Dayで午前中は農業機械、午後は農業法規のお勉強でした。
農業機械は、初回。
先生は、農業機械一筋約50年の大先生です。話を聞いているだけで、機械に対する愛情を感じます。
この講義は、トラクターや刈払機等、様々な農業機械の構造を知り、メンテナンスのポイントを知り、高価な農業機械を長く活用できるようにすることが目的の1つです。
また、以前のブログでも書きましたが、農業事故が増えてきているため、機械の構造知ることで、きちんとした取り扱いが出来るようになることも目的です。
 
最初は、農業機械の利用と種類、 農業機械化の意義と課題、農業機械の利用とその現状といった、概論のお話しでした。
その後、安全作業について学びました。
作業当日に点検するのでは非効率だから、作業予定をたてる際に、使用日の1週間以上前に事前点検を組み込んでおくことが重要で、作業時は焦りが事故につながるため、時間に余裕をもって行うことが大事と教わりました。
いきあたりばったりが多い自分も、きちんとスケジュールを組もうと肝に銘じました。
 
また、大規模な農業法人でもないかぎり、農業機械は年に数回使う程度で、自動車等と比較すると利用頻度が低いため、機械がどのような状態にあるのかを把握する機会が少なく、そういった意味でも点検が重要とのことでした。
 
その後は、機会の構造のお勉強です。
エネルギーと原動機、内燃機関の種類を学び、4サイクルガソリン機関の構造の詳細を学びました。 
僕はF1が好きで、一時技術解説本とかも読んでいたので、ここら辺は知った単語が多かったですが、基本的な部分をきちんと学んだことがなかったため、とても楽しかったです。
 
午後は、農業法規第4回。
農業経営基盤強化促進法について学びました。 
 
ざっくりいうと、法人化した大規模農家を増やすために、意欲ある農家に農用地の利用集積をし、経営の合理化等を進めていきましょう、そのために措置を講じますよ!という法律です。(多分あってると思います…)
 
この法律を基に、各都道府県が農業経営基盤強化に関する基本方針を作成し、市町村が農業経営基盤強化に関する基本構想を作成します。
その内容が各施策に結び付き、現場に降りてくるというわけです。
 
農業経営改善計画とか、青年等就農計画制度とか、青年等就農資金、農業経営の法人化、家族経営協定等は、大本は農業経営基盤強化促進法となります。
 
色々活用できそうなものもあるので、基本方針、基本構想は見た方が良いかなーと感じた次第です。
 
今後、自営を目指す時に、構想を練ると思いますが、その際に思い出せるようにしておこうと思います。
 
と、こんな感じの2日間でした。
密度の濃い日々が続いております。
夏に向けて、体調管理はきちんとやらねばですね(>_<)
 
皆さんも、熱中症などお気をつけください!
デスクワークでも水分補給は大事ですよ!
 
ではでは(^^)
 

農大17日目(座学)、農大18日目(栽培実習)

皆さん、こんばんは!
雨が降りませんねー。昨晩ちょっと降ったみたいですが、ちょっとだけだったみたいです。
東京は結構しっかり降ったのでしょうか?
 
畑の乾燥が激しくて、地域によっては水不足が徐々に深刻になってきました。
雨乞いが必要です。
 
さて、今回は農大17日目と18日目のお話しです。

■農大17日目(5/17)

この日は1日座学でした。
 
午前中は、農業法規の授業で、農地法について学びました。
農地法とは、農地の利活用を目的として、所有や貸借等のルールを定めた法律です。
最近は農地中間管理機構等もあり、そちらを利用した農地の利活用が進んでいるようですが、それまではこの農地法が唯一のルールだったようです。
 
具体的には、所有権又は賃貸借件の設定の仕方、許可申請の手続き、認可基準、認可不要何件、農地転用許可の手順等を学びました。
 
 
が、全部を細かく理解して、不備なく申請するのは至難の業なので、実際に農地の所有や貸借をする場合は、市町村に問い合わせをした方が無難ですね。
自分がいざやるときも、行政にまずは相談しようと思います(笑)
 
 
午後は、植物生理の授業です。
小学校?のころに学んだ光合成のお話しや、長日植物と短日植物、栄養成長と生殖成長、植物の生育条件(光、空気、水分、温度、養分)、土壌水分や土壌酸度を測る際の単位について学びました。
 
つい数年前までは、まったく気にならなかった分野ですが、今はこういう話を聞いていると楽しくなってきます。
土は生育条件には含まれないというお話が印象的で、根から「水分」、「養分」を吸収できればよいから、水耕栽培のように水中でも問題ないというのは、納得でした。
 
 
なんか、栽培というと土!となりますが、確かによくよく考えるとそうでもないですね。
  
どう作業すると、どのように植物に反映されるのか、その仕組みを理解するのは農業を行うにあたって重要ですね。
今後の授業も楽しみです。
 
 

■農大18日目(5/18)

座学の次の日は、圃場にでて栽培実習です。
午前中はキュウリの接木からスタートです。
 
同じ作物を同じ土地で続けて作ると、連作障害といって、病害虫の影響が強くなるそうなのですが、それを防ぐための技術が接木です。
植物の分化全能性の特性を利用している技術になります。
 
今回は、台木(土台になる作物)は改良新土佐(かぼちゃ)、穂木(収穫したい作物)はつばさ(きゅうり)を使いました。
 
台木の成長点を取り除いたうえで、台木・穂木それぞれに切れ込みを入れて、くっつけてクリップで固定するという作業です。
 
言うは易し、行うは難し。
切れ込みを入れるまでは良いんですが、クリップで固定するのが超絶難しいです!
切れ込みを深くして切ってしまいます(^-^;
 
成功したかどうかは、まだわかりませんが、たぶん半分ぐらい成功してたらいいかなという感じです。
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結果は、後日報告しますが…期待はできません(笑)
 
その後は、かぼちゃとズッキーニの鉢上げをし、以前鉢上げしたきゅうりに害虫が増えてきたので対策を施しました。
さらに、有機ズッキーニ、有機キュウリ、有機オクラも鉢上げしました。
鉢上げラッシュですね。
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鉢上げラッシュが終わったら、有機圃場でレタスがマルチに隠れてしまっているということだったので、マルチから出してあげました。(出さないと日が当たらないので…)
 
マルチと土の間が広いと、定植した作物が穴に向かって伸びず、隠れてしまうとのことで、マルチを張るときには気を付けないとなと思いました。 
 
〈隠れてしまってるレタス〉
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〈顔を出したレタス〉
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その後は、有機圃場の苗を観察し、有機コールラビを収穫しました。
乾燥により全滅した有機人参も、再播種後は灌水設備の効果で無事成長していました。
 
 
午後は、道具のメンテナンス方法からスタートです。
普段良く使うハサミ、収穫用の包丁に加えて、誘引などに利用するテープナーのメンテナンス方法を学びました。
ハサミは、よく使うので、さっそくメンテしなければと思いました。
 
その後は、トマトの施肥、耕耘(こううん)、マルチ張りをしました。
耕耘とマルチ張りはトラクターを使ったのですが、少しずつ慣れてきている感が出てきました。が、ただ耕耘するのと、マルチを張るのでは大違い。
気を遣う度合が全然違います。耕耘はある程度まっすぐ進めていればOKぐらいですが、マルチ張りは、マルチを張ったところが畝になるので、曲がっていると、今後の作業がしづらくなります。
まだ自分のレベルでは慎重に慎重をきして、まっすぐ進むぐらいがちょうどよいです。
張ったところがまっすぐだと、すごい達成感があります。
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実際に自分の圃場でやる場合は、こんな悠長なことは言ってられないでしょうが、今のうちにコツを覚えて少しでも早くできるようにしたいところです。
 
結局、このマルチ張りまでに時間がかかり、この日はこれで終了。
 
座学も実習も、それぞれ自分が就農する際に活かせるよう、きちんと情報整理して、同じことをする際に効率よくできるよう復習したいと思います。
 
今回はこんな感じで終わりです。
次回も、座学と実習のお話しにすると思います。
 
暑さに負けず、がんばりましょ~!
 
 

5月の農家実習(農大16,19,20,23,24,27日目)

皆さん、こんばんは!

暑い日が続きますね~、山梨は全然雨が降りません。

雨予報でも盆地は山側に雲が流れて、結局降らない日が続いている感じです。

東京は降っていますかね?

 

さて、今日は、5月の農家実習を振り返りたいと思います。

 

5/15週以降、全部で6日間お世話になりました。

4月から大体週に1~3日間というサイクルでお世話になってます。

生育的には、きゅうり、トマトも収穫期で、6月中旬ごろの収穫終了に向けて、日々収穫を行いながらメンテナンスをしている時期です。

 

朝一は、農家さんと農大で習った事をお話し、それに付随して農家さんの圃場ではどんなことをしているか、関連する生育の話等を伺っています。

これがとても勉強になります。

現場ではこうなっているんだとか、基礎的な生育ではこうだけど、こういったやり方もあるんだとか。

施肥(基肥、追肥)や、農薬、有機野菜、南アルプスの気象・気候・土壌と病害虫、きゅうり・トマトの品種、味の違い、苗の違い、ハウスの作り、センサー等のIoTの利活用等など、農業関連のあらゆる分野でお話ししてくださるので、行くたびにノートが増えていきます。

 

作業としては、きゅうりのメンテナンスがメインで、美味しそうなキュウリに囲まれた生活をしていましたが、少しずつトマトの作業も行いました。

 
大好きな野菜の1つである、トマト。
これまでハウスの外から美味しそうなトマトがなっているのを見ていましたが、ついにハウスの中に入り、新しい芽を摘む作業をしました。
きゅうりだと残す芽と落とす芽を判別して摘みますが、トマトは収穫も終わりに近いため、新しい目は全部摘んでよいとのことだったので判断が楽でした!
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大きくなりすぎたり、傷ついて出荷できないトマトを貰って帰って、毎日のように食べていたのですが、美味しくて、ついつい食べ過ぎます(笑)
 
メインのきゅうりは、相変わらず摘芯・摘葉を効率的にできるよう苦心していますが、作業時間を見ると、少しずつ改善してきているので、引き続き頑張りたいと思います。
 
新しい作業としては、きゅうりの出荷用ダンボールの組立も行いました。
トマトは共撰場で選別・箱詰めまでしてくれますが、きゅうりは各農家さんで選別・箱詰めして出荷です。それに使うダンボールを組み立てしました。
テンポよく折っていくのが良いです。

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きゅうり・トマト以外では、5/8にも行った水稲の播種作業も再度行いました。これで、予定していた分が全て完了とのことです。
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この時期は車で走っていると、育苗中の水稲がたくさん見れます。
地域によって、水田に水が来るタイミングが異なるので、山側から盆地にクルマで移動してくると、育苗中の水田、既に植わっている水田など、様々な状況の水田が見れて楽しいです。
 

 

と、こんな感じで、農家さんでの実習も楽しく、真剣に行っています。

一つでも多く吸収して、自営の際に活かしていきたいなと日々感じる今日この頃です。

 

今回のブログはこんな感じで終了です。

次回はたぶん農大での栽培実習か、講義について書くと思います。

では、さようなら~。

農大15日目 - 栽培実習

皆様、おはようございます。
ご無沙汰しております。古川生きております(笑)
 
暑くなってきましたね。
農業の勉強も、日に日にボリュームが増えて、Evernoteで学んだことを管理しているのですが、見返すとボリューム満点。
なんか農業従事者として、ちょっとずつ成長している感があります(笑)
 
一方で、本ブログをなかなか更新できてませんが、なんとか時間を作って、更新していきます。
 
今日は、5月15日、栽培実習のお話しです。
長いですが、お付き合いくださいm(__)m
 
播種を徐々にしてきたので、朝一は訓練が始まる前に、これまで播種してきた作物の生育状況を観察しました。かぼちゃ、ズッキーニ、きゅうり、トマト、ナス、ハーブ類と、追肥や害虫対策が必要そうな箇所もありますが、元気に育ってました。
 
訓練は、連絡事項とちょっとした座学からスタートです。
 
連絡事項は、事故に気をつけましょうとのことでした。先日Facebookに書きましたが韮崎付近で事故がありましたし、農作業において、山梨県は事故が多いようで、ニュースでも頻繁に取り上げられてます。ちょっとした気の緩みが事故につながるので、生活に慣れてきたこの時期に改めて気を引き締めねばと思いました。
 
座学は、農薬について、分類や成分例、具体的な使用例等を学びました。 
農薬というと、あんまり良いイメージがないかもしれませんが、使う使わないで全然違います。
メリットとしては、収量の安定化、工数軽減です。
定量の食料を安定的に提供していく必要性や自分の収益のことを考えると、やっぱり必要かなと思いますし、工数に関しては、例えば農薬なしで除草作業をやると50時間/10aぐらいかかるそうですが、農薬を使えば0.5時間/10aです!なんと1/100の時間で済みます!!
魔法ですね、魔法。生産者側の立場からすると、何ともありがたいものです。
きちんと学んで適切な利用できるようにせねばと思った次第です。(「適切に」使えないとそもそも出荷できないですし、環境汚染にもつながりますし、良いことなしです、きっと。)
 
そして、いざ本日の作業開始。
 
最初の作業は、トマトの鉢広げです。
ポットで生育している苗が成長してきて、苗の葉が他の苗の葉とかぶさってしまうと日照不足で、光を求めて必要以上に上に伸びてしまいます。これを徒長というらしいのですが、防ぐだめにも、きちんと鉢と鉢の間隔を広げてあげて、日光が届くようにします。
 
■鉢広げ前
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■鉢広げ後
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その後、先日ご紹介した有機圃場の緑肥区の緑肥を借りつつ、トラクターですきこみをしました。
農大では班で作業しているので、他の方がトラクター作業中は、手の余っている人は有機人参、有機小松菜、有機バジルが育ってきたので間引きを行いました。
 
その作業が終了したら、引き続き有機圃場でルッコラ空心菜エゴマの定植です。
中華料理屋にある空心菜炒め、大好きなんです。今から収穫が楽しみです。
 
ちなみに、空心菜はエンサイともいいます。色々呼び方があるみたいですね。
 
 
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写真内のラベルの表記は誤りです(^^;)
 
その後は、有機白菜、有機コールラビを収穫しました。
コールラビ、初めて知った野菜なんですが、もらって調理したらとても美味しかったです。カブみたいな感じ。
川崎のスーパーでは見たことがなかったですが、もし見かけたら是非食べてみてください!
 
午後は、ナスの定植を行いました。
ナスといってもいろいろあり、ナス科の他の作物も定植しました。
 
<今回定植したナスたち>
・ナス(千両2号、築陽、長緑、みず茄)
・鷹の爪
・ピーマン(京波、とんがりパワー)
・パプリカ(レッド、イエロー)
・万願寺トウガラシ
・ししとう(翠臣)
 
測量して、畝を作り、マルチを張って、穴をあけ、灌水して、病害虫予防をして、苗を植えて、更に病害虫予防をして、ナスは支柱を立てて完成。これを全部で2畝半分ぐらいですかね。
まだまだ、慣れない作業もありましたが、何とか授業終了までにやり終える事が出来ました。
 
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最後に、先日モンシロチョウ対策をしたキャベツを見に行きましたが…
モンシロチョウの幼虫育ってる!減ってない!orz
結構害虫が増えてしまっている段階で対策を打っても、効果が薄いみたいです。
やっぱり予防が大事ですね、予防。
ただ、益虫(害虫の天敵)である蜘蛛もいたので、彼らの活躍に期待し、この日の訓練を終えました。
 
ちなみに、大好きな空心菜は、苗があまったので、家に持って帰ってきて、ベランダ菜園で育ててます。
こちらも収穫が楽しみです。
 
では、本日も一日頑張りましょう!!
 
 
 

農大11~14日目(週間振り返り)

おはようございます!
ここ最近暑くなってきましたね。山梨も暑いです。
皆様、体調は崩されていないでしょうか?
僕は、元気な太陽の元で、農作業は暑いですが、テンションあがってます(笑)
 
ブログ、だいぶ溜まってしまったので、簡単に先々週(5/9~5/12)を振り返りたいと思います。長文ですが、お付き合いください。
 

■農大11日目 5月9日 栽培実習

朝一、座学からスタートです。山梨全体の農業の現状、マーケティングのお話を聞いて、連作障害について学びました。連作障害、初めて聞くワードでしたが、同じ農地で 連続して作物を作ると、作物に障害が起きるとのことです。
 
対策はいろいろあるのですが、その中でも接木(せつぼく、又はつぎきと読みます)を重点的に学びました。根の部分は病害に強い作物、茎の途中から収穫したい作物と、上下で異なる作目品種を組み合わせる技術です。
ホームセンターとかで売ってる苗をよくみると、接木してあるものと、していないものがあります。
 
その後、キュウリ・カボチャ・ズッキーニの品種、生育、代表的な障害等について学び、播種しました。ズッキーニって、きゅうりの1種だと思ってたんですが、かぼちゃなんですね(笑) 知りませんでした(^^;)
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播種が終わったら、これまで播種してきた作物の生育状況を観察して、弱っている作物に追肥(ついひ)したり、害虫がつき始めているところに対策を打ったり。
 
 
午後は、ナスの播種をするために、どれぐらいの肥料を入れるかを計算し、実際に肥料をまき、耕耘してマルチを張りました。
 
マルチ張りには、自走式マルチャーなる農業機械を使ったのですが、これが難しい。まっすぐ進んでるつもりでも、少し曲がってしまったり。曲がると今後の作業の効率が落ちたりするので、やり直し。慣れないと手作業の方が良かったりします(^^;;
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その後、先日播種した人参を見ると、全滅しているらしいので、再度播種しました。原因は乾燥らしいので、灌水(かんすい)のために新たにエバーフローという灌水チューブが設置されていました。
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再播種後は、緑肥について学びました。土壌づくりのために、肥料になる作物を圃場であらかじめ育てて、育ったところで、一気に耕耘して、土と混ぜてしまいます。
 
 
農大の有機圃場の緑肥区はこんな感じです。
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その後は、順調に生育してきた有機ルッコラ有機人参、有機小松菜の間引きとリーフレタスの収穫をして終了です。以下は、間引いた有機ルッコラ、間引いた有機人参、レタスです。(貰って帰って全て食しました。美味しかった~♪)
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■農大12日目 5月10日 座学

午前は農業法規の時間。農地中間管理事業法について学びました。使っていない農地をプールして、新たな担い手へ貸し出してくれる農地中間管理機構を定義した法律ですが…
昔からこういった施策はあるようで、農地集積/耕作放棄地の発生防止・解消の抜本的な強化という実績にはなかなか繋がってない模様です。
借り手がない土地というのは水がこない、耕耘しずらい等、不便な土地であることが多いのもその要因みたいです。
 
 
午後は植物生理。
細胞壁、除草剤、アメリカと日本の農薬規制の違い、植物の生育に必要な要素、光屈性、短日植物と長日植物、春化、光中断などについて、学びました。先生が、いろんな話に次々と移っていくので、ついていくのが大変でした(^^;;
 
講義終了後は、希望者で農薬散布の見学をしました。先日キャベツを観察していた時に見つけたモンシロチョウなどへの対策です。圃場では害虫が結構増えていて、モンシロチョウの幼虫も、あっという間にひとまわり大きくなってました。
病害虫対策は本当に予防が大切ですね。
 

■農大13日目 5月11日 農業機械実習

午前中は草刈りに使う刈払機について学びました。仕事として刈払機を使うには、安全衛生教育を受ける必要があり、その講義でした。
振動障害なるものがあることを初めて知りました。長時間の作業は要注意です!
 
午後はそのまま刈払機の実践予定だったのですが、強風のため断念。急遽トラクターの講習になりました。
はじめてトラクターに乗りましたが、力がありますねー。どんな地面でもグイグイいきます。
そして、操作するのに色んなレバーがあるので、慣れるまでが大変そうです。
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■農大14日目 5月12日 農家実習

 前日に農大で初めて乗ったトラクターの話など、農大で学んだことや南湖地域の特徴などを話した後、この日もきゅうりの摘芯・摘葉でした。
スピードアップのため、上に伸びすぎている芽、下で伸びすぎている芽、明らかに黄色く変色している葉を落とすことに集中することで、これまでの2倍作業ができました。
 でも、まだ判断が遅い部分があるので、テキパキと判断して作業できるように頑張ります!
 
と、こんな感じの1週間でした。頭はついていくのですが、いかんせん体がついていきません。農家さんでの作業、トラクター運転等など。慣れが必要なので、少しでも多く経験したいと思います。
 
今回の記事はこんな感じで終わります。
次回も、翌週をまとめて振り返ると思います。
皆様、今日もがんばりましょ~!!

農大9日目&10日目 - 農家実習3日目&4日目

皆様おはようございます!

GW明け普段の生活リズムは戻ってきたでしょうか?

僕はこの週末も川崎に戻り、もろもろ作業を進めました。クルマを乗り換え、より新しい車になって、快適です。年式?が6年ぐらい違うとエンジンが全然違いますね(笑)

 

さて、少し前ですが5/2(火)及び5/8(月)の農家実習のお話しです。

 

■農家実習3日目(5/2) 

この日は水稲の播種をするために、育苗トレイに土入れをしました。

約90トレイ分。時間にして1時間ぐらい?でしょうか。

用土をトレイに入れて、高さを均す作業です。

単純な作業ですが、90トレイ分となると時間がかかります。

1人で作業を行う場合は、もっと時間がかかりそうだなと。

単純な作業なだけに如何に作業を効率化して、集中力を保つかが重要ですね。

土が足りなくて少し足すよりも、多少多めに入れて均すときにすりきった方が手間がかからずいいのかなと思います。

あとは、トレイの端の土が少なかったり、逆に端に土が少し寄っていたりすると、生育に影響を与えるため、要注意です。

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それが終わったら、前回同様、きゅうりの摘芯作業。

相変わらず時間がかかりますが、少しずつ、きゅうりの芽が見えてきた気がします。

 

ここまでが午前中。

午後は引き続き、きゅうりのメンテ、摘葉です。 

黄色く変色してしまっている葉を落としていきます。大体根元の古い老化した葉と、他の葉に隠れて光が当たっていない葉が変色していますので、バシバシ落としていきます。 

1畝30分ぐらいですかね。これもどこら辺に対象の葉がありそうかの感覚がつかめてくると、もっと短時間でできそうです。辛抱強く続けたいと思います。

 

 

■農家実習4日目(5/8)

GW明けの農家実習は、前回に引き続き、きゅうりの摘芯・摘葉です。 

午前中3時間、午後3時間で、2畝半をきれいにするのが精いっぱい。
ん~ちょっと、時間かかりすぎかな~と思いますが、雑にやるよりも、まずは一つ一つの作業をきちんと丁寧に行っていきたいと思います。
きっともう少し感覚がつかめてくれば、良くなるはず…です(笑)
 
 
そして、この日はその後、5/2に土入れした育苗トレイに、水稲の播種をしました。
播種機を使って、種籾(たねもみ)を均一に播きます。
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播いた後は薄く覆土します。
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覆土したら、水分補給(灌水)しつつ、病気予防します。
 
その後、育苗用のビニールトンネルを作りました。
育苗トレイに合わせて畑に育苗用の枠を作り、そこにビニールトンネルを作っていきます。
まずは、保水・保湿用のビニールを畑に貼ります。その上に、先ほど播種したトレイを置いていきます。
 
置いたら、トンネルを作っていきます。
骨組みとなるアーチ状のパイプを間隔をあけて挿します。ここで、一旦潅水します。
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その上にビニールを張り、鍬を使って土でビニールの端を覆います。
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さらに、保温用の黒いシートを覆って、杭を両端に打って紐で固定して、風で飛ばないようにします。以上で完成です。
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このトンネル内で、水稲は暖かく水も十分にある中で発芽するまで成長していくはずです。芽が出てくるのが今から楽しみです。
 
こんな感じで、GW前と後の実習は終了しました。
身体に覚えさせるものと、頭で理解するものがどんどん出てくるので、きちんと身に着けていきたいと思います。
では、また次回(^^)

農大8日目 - 栽培実習

皆様、こんばんは。
昨日の山梨は日差しも強く暑い感じでしたが、今日は一変して涼しい気候となりました。長坂は山なのでより一層寒さを感じました。
ここのところ雨が降っていなかったので乾燥していましたが、ようやく今夜から雨が降るみたいですね。山火事とかも多かったので一安心でしょうか。
 
さて、今日は5/1(月)の農大での栽培実習のお話しです。
ここのところ栽培実習は1日に色んな作業・学びがあるのでボリュームが多いですがお付き合いください。 
 
朝一は圃場の横にある作業場で作業前の座学です。
前回学んだ栽植密度の復習をしつつ、訓練開始前に育苗ハウスで観察したトマト等の生育状況を共有し、注意点を教わりました。育苗段階では、水はそっとかけないと、流水で種が流れてしまい発芽しないことがあるため、水やり(灌水)には要注意ですね。
 
次に作型(さくがた)について学びました。
基本となる作型は「夏秋」(かしゅう)で、基本より早い作型は「促成」、「半促成」と呼ばれます。反対に基本より遅い作型は「抑制」と呼ばれます。
基本より長いもの(ハウスなどで長い期間育てるもの)は「長期」、「長段」、「越冬」と呼ばれます。
種のパッケージにこれらの作型についても記載があるので、きちんと理解できるようにしないとだめですね。
 
作型の次は播種(はしゅ)=種まきの方法を学びました。
育苗してから畑に定植するもの、畑に直に播くもの(直播)の2種類です。
後者については、さらに「すじ播き」、「点播き」、「バラ播き」の3つの播き方があります。
なお、バラ播きは余程の理由がない限り選択しないそうです。
 
播種について学んだあとは、播種する土壌について少しお勉強。
保湿性をあげるたり、畑にすきこんで土壌改良に使ったりと藁は大活躍。そのため、コメとしての味よりも、藁が沢山取れる品種もあるようです。
 
ここまでが朝一座学でした。
 
座学終了と同時に早速作業開始。
作業一発目はハーブ類の播種でした。
ハーブ類というとバジルとかローズマリーとかがすぐ浮かびますが、香りのついた草全てをハーブ類といいます。
東洋のパクチー、クミン、日本では大葉、春菊、エゴマ、山椒、ワサビ等もハーブ類ですね。
 
今回農大では、ルッコラレモンバームスイートバジル、フローレンスフェンネルコリアンダーパクチー)、エンサイ(空芯菜)、エゴマを播種しました。
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ハーブ類の播種が終わったら、今後は人参です。
畝にマルチを張り、播種していきます。
品種はアロマレッド(5寸人参)です。
人参は好光性種子といい、発芽時に光を好む性質があるそうです。そのため、覆土は薄くするのですが、その分乾きやすいので要注意です。
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ここまでが午前中。
午後一は、連絡事項をいくつか聞いてからスタートしたのですが、農業技術検定なるものがあるそうで、受けてみましょうということでした。直近で7月ということなので、さっそく参考書でも買おうかと思います。
 
連絡事項の次は、午前中に使った農具の片づけです。
鍬など、水洗いしていきます。
 
片付け完了後、トマトの鉢広げをしました。
先日播種したトマトが生育し、セルトレイ内で芽が重なり始めているため、重ならないように間隔をあけてあげる作業です。これをしないと、光不足で中心部分が徒長してしまうそうです。
 
24鉢隙間なくトレイに埋まっている鉢を、1トレイ12鉢として、斑らにしました。
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鉢広げが終わったら、最後にスイートコーンの施肥計算、施肥、耕運、マルチ(手作業)、播種をしました。
スイートコーンは、山梨は早出しの産地であり、宮崎に次いで出荷量が多いとのことです。鮮度が命で、半日で30%糖度が落ちるというから驚きです。
作業はこれまで習ったことを活用しつつ、順調に進みました。
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播種完了で、この日の作業は終了。
盛りだくさんの一日でした。
栽培実習は班員7名で作業を手分けして行っていくのですが、仲間の動きを先読みしながらどんどん消化していかないと、時間が足りなくなります。
なので、もう少し全体を俯瞰して、動いていく必要があるな~と振り返った一日でした。
 
ということでいつもより長文になった気がしますが、お付き合いいただきありがとうございました。次回のブログは、5/2及び5/8の農家実習について書きたいと思います。
ではでは、さよ~なら~。